『R-1グランプリ2021』ファイナリストの“ヤバすぎる”個性 片鱗見せるYouTube動画を見よう
3月7日に決勝戦を控えた『R-1グランプリ2021』。今年から参加資格が「芸歴10年以内」となりファイナリストも9人中8人が初進出、司会も雨上がり決死隊から霜降り明星に交代と、まさに大改革となった今大会。今回はファイナリストたちのことを少しでも知るため、彼らが運営しているYouTubeチャンネルをチェックしてみた。
ファイナリストのなかで最もYouTubeに力を入れていると感じたのがゆりやんレトリィバァだ。彼女の『ゆりやんレトリィバァのシンプルライフ』を開いたとき頭がおかしくなりそうだった。
「ゆりやんのモーニングルーティン」
「ゆりやんのお風呂上がりルーティン」
「ゆりやんの手洗いルーティン」
「ゆりやんの朝ごはんをつくるルーティン」
「ゆりやんのトレーニングルーティン」
目を疑うルーティンの量。いや、これだけならまだいい。
「ゆりやんのピアノルーティン」
「ゆりやんの部屋の模様替えルーティン」
「ゆりやんのブルーベリールーティン」
「ゆりやんの電球ルーティン」
「ゆりやんの目腫れルーティン」
「ゆりやんの猫の鳴き声ルーティン」
「ゆりやんの腹話術ルーティン」
「ゆりやんのアニメ声ルーティン~西園寺れいか~」
「ゆりやんの謎の女ルーティン」
「ルーティン」とは……? ルーティンの概念を根本から覆される意味不明ルーティンの数々。いくつか動画を再生してみたのだが、本当に申し訳ない、1ミリも意味がわかりませんでした。……しかし、当然のようにルーティンし続けるゆりやんを見ていくうちに彼女が悪いんじゃない、彼女の作り出す世界観を理解できない自分が悪い、という結論に達した。
特に衝撃を受けたのは「ゆりやんのそうめんルーティン」。ゆりやんが「部屋に飾ってある糸状ののれんをひたすら箸でほぐす」という、どう文章で説明しても気持ちの悪い書き方にしかならないので、ぜひ動画で確認してみてもらいたい。彼女の芸は世界を平和にする。
霜降り明星のラジオでたびたび名前が挙がり、独特の世界観で他を寄せ付けない唯一性を持つ“金髪ロン毛メガネ芸人”ZAZY。彼のYouTubeチャンネル『ZAZY official world』もゆりやんに負けず劣らずのカオス空間が広がっていた。
見ていて特に気が狂いそうだったのが「【VR ZAZY】」。VTuberと化したZAZYがただただわけのわからない雑談をするというもので、ヒーリングミュージックをBGMに、真っ白な背景に映されたちょっと小綺麗なZAZYのアニメーションを見ていると安心と不安が同時に襲ってくるという今までにない感情が生まれた。絶対に夢に出てくる。