ソニー、PS5向け次世代VRシステムの開発を表明 海外メディアの反応は?
複数の原因が重なったPS5の供給不足
PS5向け次世代VRシステムをプレイするためには、PS5を購入しなければならない。しかし、周知の通り、現在PS5の入手は極めて困難である。PS5の供給状況に関して、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの社長兼CEOであるジム・ライアン氏はビジネスインサイダージャパンが23日に公開した単独インタビューで答えている。
ライアンCEOによると、PS5の供給が逼迫している要因は3つある。1つ目が世界的な半導体不足。2つ目が、コロナ禍により流通をオンラインのみに限定せざるを得なかったこと。そして、3つ目が何よりPS5の需要自体が非常に高かったからなのだ。
今後の供給状況に関しては、ライアンCEOは「工場やサプライヤーとの間で信じられないほどの努力をしている」とだけ答え、供給が正常化する時期に関しては明言を避けた。転売対策についても、「私が言えるのは、PS5の販売を確実にするために、小売店と協力してがんばっているということだけです」と述べるにとどまった。
また、既報のように、2021年第2四半期から中国市場へのPS5の供給が始まる。そこで懸念されるのがPS5のさらなる供給の逼迫なのだが、ライアンCEOは「既存の国々への供給量増加と新しい国々への供給、その両方をやってみるつもりです」と答え、供給逼迫の懸念を払拭した。
PS5向け次世代VRシステムには期待が寄せられているが、PS5の供給正常化に関してはまだ不透明感がある。次世代VRシステムの発売時期が2022年以降となるので、来年以降もPS5の需要は高い水準で推移するかも知れない。
トップ画像出典:PlayStation VR公式サイトより画像を抜粋
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi