AZKi、YuNi、カグラナナなど15組が登場! VTuberによる音楽の祭典『Virtual Music Award 2020』レポート
転換を挟んでの2人の葵がステージへ。始めましての顔合わせながら「みずしー」に対して「ふじしー」と和やかなトークを繰り広げる。富士葵『ユメ⇒キミ』のデュエットに入るとそれまでの緩んだ会話から打って変わって、元気あふれる歌声で会場の空気がガラリと変わる。続いて水科葵のソロで『メロウ』。「ステージに立てるまでの軌跡」を自身が書いたという詞を、ゆったりとしたメロディに乗せ堂々と歌い上げた。
水科葵に呼ばれてやってきたのは鈴鳴すばるとAZKiの2人。続いてのナンバーは「ここに3人で立ってることがミラクル」と話す3人がパーソナリティを務めるラジオから誕生したユニットShotgun Roseの『世界は忘れていくだけだ』。それぞれ異なる3人の個性が重なり合って織りなすハーモニーが会場に響き渡った。その後、一人舞台に残ったAZKiは「今年出会ったVTuberの素敵な曲の中から」HACHIの『光の向こうへ』と自身の『in this world』を披露。1ヶ月前にAZKiの『いのち』をカバーしているHACHIへのアンサー、そして12月にリリースした自身の2ndアルバムの最後を飾る楽曲。全身から感情を迸らせるように歌声を叩きつけていく。
続いて獅子神レオナが舞台に登場。1年振りの共演と語る2人が歌うのは 『自己アレルギー』。「声上げていけよ!」と疾走感あふれるギターサウンドに力強いボーカルを乗せてこのライブ一番の熱量を解き放つ。AZKiからステージを引き継いだ獅子神レオナも『ナンセンスワード』、エルセとさめのぽきの『星詠みの唄』と繋ぎ、パワフルで真っ直ぐな個性を全身全霊で表現した。
暗転の後にステージに登ったのはVSinger・YuNi。緑のエフェクトが飛び交う中、『透明声彩』『ココロノック』と澄んだ歌声で披露する姿はまさに歌姫。続いて呼び込んだ富士葵と息のあった振り付けで歌う『Winter Berry』も2人の歌姫、夢の共演といったところ……などだが、幕間では漫才のような掛け合いを繰り返すなど、歌声だけでない2人の緩くて自由な魅力も垣間見られた。
続いてはKAMITSUBAKI STUDIOから春猿火が登場。冒頭から『オオゴト』でのMVと遜色ないような完成度の高い抜群のパフォーマンスで、それまでの空気を一気に自分の世界観に染め上げていく。ステージ初共演となるヰ世界情緒とは同じくKAMITSUBAKI STUDIOの花譜が『私論理』を披露。芯のあるしなやかな春猿火、儚く柔らかなの異なる世界観が互いを飾り立てる。
衣装を黒から白へとチェンジしヰ世界情緒は『とめどなき白情』へ。はるまきごはんが書き上げた彼女にとっての「大切な歌」を丁寧に、そしてサビでは力強く歌い上げた。