格闘家YouTuberシーンで”シバターバブル”止まらず 煽りあいのプロレスで朝倉未来を超える存在感
物申す系YouTuberのシバターが、今度は堀口恭司に噛みついた。
昨年12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催された格闘技の祭典「Yogibo presents RIZIN.26」に電撃参戦し、元K―1ファイターのHIROYA相手にまさかの勝利を収めたシバター。
現役YouTuberが大晦日「RIZIN」の舞台にファイターとして立っただけでも十分すぎるインパクトがあり、あまつさえ金星を挙げたのだからネット界隈が沸かないはずはない。
「RIZIN.26」放送当日、Twitterでは「NHK紅白歌合戦」や「笑ってはいけない」など横並びのライバルが多い中、一時「シバター」がトレンド入り。また、RIZINの公式チャンネルで公開されたシバターvsHIROYA戦の再生回数は、532万回を記録(1月23日時点)と、朝倉未来、朝倉海、那須川天心といったトップファイターたちの試合よりも高い再生回数に跳ね上がった。
夢の大舞台で男をあげ、そして、YouTuberとしての株もあげたシバターが、この商機を逃すはずもない。
試合終了直後からシバターは、「RIZIN」関連の動画を自身のYouTubeチャンネルに立て続けに投稿。動画の中で、大会前にひと悶着あったキックボクサーの皇治とYouTuber・ラファエルをディスったり、“RIZIN無敗の男”として上から目線で敗戦を喫した朝倉海へアドバイスを送ったり、RIZIN効果で1月の収入が2000万円を超えたことを明かしたり……。とにかく“RIZIN特需”にこれでもかというほど乗りまくった。
特に反響が大きかったのが、激闘を演じたHIROYAとの“プロレス動画”だ。
HIROYAが判定結果を不服に思っていることを知るや否や、シバターは1月4日「HIROYAを救いたい」と題した動画を公開し、「HIROYA、お前、どうしちゃったんだよ」と語り掛け、最終的に「俺とパチンコで対決しないか?」と提案した。やらかした著名人をフィーチャーし、物申したうえで最終的にパチンコ営業につなげるのはシバターの十八番。
これを受けて1月5日、HIROYAは自身のチャンネルに投稿した「聞けシバター」と題した動画で「ぜひリベンジさせてください」とアンサー。その5日後にはそれぞれのチャンネルでコラボ動画が公開され、大きな注目を集めた。このスピード感もまた、YouTubeならではといったところだろう。
このようにRIZIN関連ネタをこすり倒しているシバター。本人も「ネタがない。枯れました」とぼやいていたが、ここにきてまた大きなネタがやってきた。
ネタを提供したのは、「RIZIN.26」で朝倉海の軸足を粉砕した“カーフキック”が話題を呼んだ堀口恭司。あるネット記事で堀口は、シバターとの試合の可能性を問われ「ないです、ないです(笑)。さすがに格闘技ファンがぶち切れるでしょう」と答えていた。その記事を見たシバターは「ビビってるよね?」と、体重差を理由に堀口が自分との対戦を怖がっていると持論を展開したのだ。
この挑発に堀口が反応。1月20日に「シバターさんへ。」と題したアンサー動画を公開し、再生回数は113万回(1月23日現在)に達した。昨年来、格闘家YouTuberにとって朝倉未来とのコラボが鉄板コンテンツになっていたが、いまはシバターとの“プロレス”がその勢いを上回っているようだ。
動画の中で堀口は「シバターさんとはコラボはしたいので、釣り対決とかにしないですか?」と大人の対応をして見せたが、そんな譲歩案をすんなり受け入れるシバターではない。堀口の動画がアップされたその日のうちに「堀口恭司さんへ。」と題した動画を公開し、「釣り? フィッシングなの? こんなおいしいことないよ? シバターと金網、もしくはリングで対峙してるサムネイルだけで、500万再生、1000万再生今なら取れるのに?」とまくしたてた。
シバターの言っていることは誇張ではない。現に、過去に投稿された朝倉未来とリング上で対峙しているサムネイルの動画は2065万回再生、朝倉海と対峙している動画は990万再生に達している(1月23日現在)。「RIZIN」の余熱がまだ残っている今、主役級の活躍をした2人が向き合う動画は、間違いなく世間の関心を集めるはずなのだ。
「フィッシングでコラボ?そういうところなんだよな~。お前はアスリートとしては一流かもしれないけど、YouTuberとしてはまだまだ二流だね~。視聴者の見たいものを提供できなくてYouTubeは絶対成功しないぞ!」と毒づくシバター。さらには、「釣りだったら、堀口よ。お前を海に落としちゃうかもよ?」と、釣り対決をしたとしても、あくまで肉弾戦を仕掛けると宣告した。