コロナ禍におけるジャニーズ『Smile Up!Project』の意義 キスマイ千賀は味覚障害の実体験をリアルタイムで伝える

コロナ療養中の嗅覚障害をリアルに語った千賀健永

 そしてKis-My-Ft2の千賀健永が11月15日、『Smile Up ! Project ~嗅覚障害について~ 千賀健永』と題した動画をアップした。千賀は11月8日より嗅覚に異変を感じ、同10日にPCR検査を受けたところ、新型コロナウイルスに感染していることが確認された。ジャニーズ事務所所属タレントでは、8月にHey!Say!JUMP伊野尾慧が、9月には 関ジャニ∞の大倉忠義が新型コロナウイルスに感染したと報道されていたが、療養中の様子をリアルタイムでかつ動画で発信したのは千賀が初めてだ(芸能界全体でも少ないだろう)。今回の動画で千賀は、心配するファンを安心させるだけでなく、自身が体験している“嗅覚障害”について、不便なことや感じたことなどを実際に甘いものを食べながらありのままに伝え、見過ごしがちな新型コロナウイルスの症状を周知している。

 というのも、千賀自身に嗅覚障害以外の高熱・だるい・喉が痛い・咳が出るなどの症状はなく、いたって正常とのこと。嗅覚障害とは匂いがわからない、匂いの感じ方が変わってしまう状態だが、千賀は「香水を鼻の目の前についていても全く何も感じない」という。それは味覚にも影響し、「ロースカツは、歯ごたえだけ。ソースをかけなければゴムを噛んでいる感じ」と具体的に体験談を話す。さらに言葉だけでは分かりづらいだろうとして、実際にドーナツを食べながら説明した。

 「(ドーナツは)甘いものの中でも王様、甘いもの界のKing&Princeですよね」とユーモアを交えながら、周りに砂糖がコーティングされているかなり甘そうなドーナツをチョイス。通常時ならば思わずブラックコーヒーがほしくなりそうなくらい甘そうな見た目だが、嗅覚障害が起こるなか、実際にどんな味がするのか。

 食べる前には『もしもツアーズ』で習ったというインサート撮影を披露。ドーナツを口に運んだ千賀の第一声は、「うん!あぁ!甘い!!」といういいリアクション。だが、咀嚼を重ねるうちに「う~ん、でも悔しい」と話す。というのも、「甘いし、食感もちゃんとわかる。これがドーナツかどうかはわかる」「だけどこのドーナツはきっと試行錯誤して風味とか鼻に抜ける感じを研究されているはずで、その部分に関しては全くわからない」とのことだ。つまり、「甘い」という味の方向性はわかっても、ドーナツ特有の風味がわからず、食事をほとんど楽しむことができないようなのだ。

 動画後半には、嗅覚障害を患って不便だと思うこととして、

1.食事の味が分かりづらい
2.身体能力の低下
3.記憶力の低下 
4.安全性の低下
5.自分の臭さが分からない 

 と5つあげた。特に自分の臭いがわからないことに関しては、「ずっと家にいるし気にしなくてもいいことかもだけど、意外と気になる。想像以上に不安になった」と明かした。

 実際にコロナウイルスに感染した身として、「自分の病気を治すのはもちろん、まずは人に移さないことがキーになる」「早期で認識することが大事、少しでも少ない感染で抑えることの大切さを肌で感じている」と話す。

動画最後には、「かかった僕がえらそうにすみません。」「皆さんがいつまでも健康でいられますように」とテロップでメッセージを送った。

 コロナ療養中の著名人がその様子をリアルタイムで発信するケースは珍しく、今回の動画はYouTube急上昇ランキングにも入り、大きな反響があった。『Smile Up!Project』のなかでも、一歩踏み込んだ動画であり、千賀の勇気ある発信に感謝の声も上がっている。日本でも再び感染者数が増加しているいま、多くのファンを抱えるジャニーズの取り組みは、さらに大きな役割を果たしていきそうだ。

■渡邉まりこ
フリーライター。1991年生まれ。営業・美容関連の仕事を経てライターに転身。現在では女性ファッション誌・ライフスタイル・グルメ関連のWebメディア等を中心に執筆。

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