GACKT、後藤真希、ガチャピンまで……劇場版『鬼滅の刃』主題歌「炎」歌ってみた動画が活況のワケ
『鬼滅の刃』の劇場版アニメが空前の大ヒットを飛ばしている最中、その主題歌である「炎」をカバーした「歌ってみた動画」がYouTubeでブームになっている。
「歌ってみた動画」は、YouTubeの定番中の定番コンテンツ。言うまでもなく、高い再生数が期待できる流行歌は、その対象となりやすい。
「鬼滅」の社会現象化を受けて、「炎」が様々なYouTuberたちの「歌ってみた」の題材となることはある種の必然と言えるのだが、そもそも歌手・LiSAによる原曲はかなりの高難易度。Aメロ→Bメロ→サビへと続く過程で転調を繰り返し、キーの高低差も激しい。よほどの歌唱力・表現力がないと、楽曲世界に聞き手を引き込むことは困難だ。歌い手を選ぶ楽曲と言って良く、当然「歌ってみた」に挑むのは、歌に覚えのある猛者ばかりだ。
最近特にバズったのは、後藤真希版の「炎」。11月1日に「LiSA-『炎』/ 後藤真希が歌ってみた (homura)」と題して公開した動画でこの難曲を見事に歌いこなして、コメント欄にて「さすが、元ハロプロを代表する美声」「さすがモー娘。の黄金期を支えた絶対的エース」「国民的オーディションを勝ち取ってきた実力者。上手くて当然」などと、称賛された。
他にも、CHEMISTRYの川畑要、NMB48白間美瑠なども同曲に挑戦している。また、意外なところで言うと、『ひらけ!ポンキッキ』でおなじみのガチャピンも、自身の公式チャンネルで「炎」を熱唱。うまいだけでなく、徹頭徹尾ガチャピンの声で歌唱しているあたりプロの仕事を感じさせる。
また、芸能人たちによる“鬼滅コス”がブームになっていることからもわかる通り、「鬼滅」は、映えるキャラクターコスプレの宝庫だ。インパクトのあるサムネイルが再生数に直結するYouTuberたちにとって格好のテーマであり、コスプレ+歌うまの合わせ技で驚異的な再生回数を獲得する者もいる。
男女2人組YouTuberのヴァンゆんは、それぞれ竈門炭治郎と竈門禰豆子のコスプレ姿で歌って再生回数189万(11月12日時点)。手越祐也は、鬼舞辻無惨のコスプレで「炎」とともに「紅蓮華」を披露し、246万回再生(11月12日時点)を記録した。