“死にゲー”トレンドの先駆的タイトル　PS5『デモンズソウル』リメイクに感じる原作超えの資質

トレーラーに見るリメイク版『Demon's Souls』の期待度

　PS3が現行機だった時代の中期に発表されたオリジナル版も、当時の技術を結集した先進的なタイトルであったが、リメイク版のトレーラーを観る限り、比べるまでもないほどにあらゆる表現が豊かになっているのがわかる。光と影、砂埃、操作キャラの一挙手一投足。映像はもちろん、音楽、SE、演出などに至るまで、リメイク前とは別の体験を得られるのが、今回発売となる『デモンズソウル』だ。

　11月7日にPlayStation公式からリリースされたプレイ動画では、開発スタッフの全員が原作のファンであると明かされている。トレーラーなどから伝わるとおり、オリジナル版への愛情とリスペクトに満ちたリメイクであることは、まず間違いないだろう。

　数少ない弱点のひとつだったロード時間は劇的に改善。長くとも数秒で各エリアへとアクセスできるようになった（PS3版では、同様の読み込みに約30秒の時間を要する）。もともと完成されたタイトルであるのだから、これだけの違いでもプレイヤーの体験は大幅に向上するに違いない。

　PS5ローンチ時のタイトルでも、有数の注目度を誇る本リメイク。ハードの普及が追いつき、すべてのファンの元へ届くことを願ってやまない。

■結木千尋
ユウキチヒロ。多趣味なフリーライター。
執筆領域は音楽、ゲーム、グルメ、テクノロジーなど。カルチャー系を中心に幅広いジャンルで執筆をおこなう。
人当たりのいい人見知りだが、絶対に信じてもらえないタイプ。Twitter：@yuuki_chihiro