『Ghost of Tsushima』は“死にゲー”なのか? 受け流し必須の戦闘システムから考える

『Ghost of Tsushima』は“死にゲー”なのか? 受け流し必須の戦闘システムから考える

 2020年7月17日、Sony Interactive Entertainmentの子会社であるサッカーパンチプロダクションズから、Play Station 4向けタイトル『Ghost of Tsushima』が発売された。本作は2017年にプロモーションビデオが解禁された段階から注目されており、『ダークソウル』シリーズのような高難度の「死にゲー」なのではないかという噂も広がっていた。しかし、実態は全く異なるといっていいだろう。

侍の果し合いならではの緊張感を味わえる奥深い戦闘システム

 『Ghost of Tsushima』の戦闘は決して簡単なものではなく、とにかく敵の一撃が重い。序盤は敵の攻撃を3回も受ければゲームオーバーになってしまうため、これをいかに凌ぐかが重要になる。また、本作には回復アイテムが存在せず、体力を回復するためには、「気力」というゲージを使用するしかないのだ。しかも気力ゲージは敵を倒すか、攻撃を受ける直前で防御ボタンを押す「受け流し」を成功させなければ基本的に回復しない。そのため、ピンチだからといってがむしゃらにボタンを連打していると体力を回復する手段がなくなり、すぐゲームオーバーになってしまう。

 戦闘を有利に運ぶためには、敵の攻撃を見極めて「受け流し」を成功させることが重要になる。受け流しをすればダメージを防いだり、気力を回復したりするだけでなく、即座に反撃できるというメリットまである。しかし、だからといって受け流しが万能なわけでもない。というのも、中盤以降ほとんどの敵が受け流しできない攻撃を使ってくるからだ。これらの攻撃の際には敵の身体が赤く光サインがあるため、ステップを行えば回避することはできる。しかし、判断を間違えれば一瞬で体力を削られるのはいうまでもない。もちろん、受け流しのタイミングを誤っても大きなダメージを受ける。

 このような戦闘システムになっているため、常に敵の攻撃を冷静に見極めて行動する必要があるのだ。武器や防具の能力値を上げることはできるが、プレイヤースキルがなければ簡単に勝つことはできず、本作を難しいと感じる人もいるかもしれない。

アクションゲームファンからライトゲーマーまで楽しめる3種の難易度設定

 とはいえ、理不尽なまでに難易度が高いわけではない。前述のシステムにより、『Ghost of Tsushima』は高い緊張感を持ったまま戦闘を楽しめる。特に乱戦では、ほんのわずかな油断であっという間にゲームオーバーに持ち込まれることもある。しかし、本作は難易度を「易しい」「普通」「難しい」の3つから選択することが可能だ。難易度を下げれば被ダメージや敵の攻撃頻度などが下がるため、アクションゲームが苦手な人でも落ち着いてプレイできるはずだ。筆者は難易度「普通」でプレイしたところ、何度かゲームオーバーになってしまう場面もあったが、数回リトライすれば突破することができた。そのため、「死にゲー」という評価は妥当ではない。

 また、『Ghost of Tsushima』は正面から戦うだけのゲームデザインにはなっていない。今作にはアサシンクリードシリーズやメタルギアシリーズでお馴染みのステルス要素がある。敵に発見されないように近付いて暗殺すれば、着実に敵を減らすことが可能だ。また、弓や毒針などの遠距離武器も種類豊富に用意されている。ステルス要素や遠距離武器を上手く活かせば、難易度は格段に下げられるといえるだろう。反対に、誉れ高い武士として正面突破だけで戦おうとした場合、本作の難易度は飛躍的に上昇する。

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