『今日好き 秋月編』4話ーー安定の空気感を一変させた、あやのを巡る男性メンバーの駆け引き

『今日好き 秋月編』4話レビュー

 『秋月編』の旅もいよいよ最終日を迎え、女子から男子への“最後のアピールタイム”に。まずは、みづきがよしきとツーショット。ここでは、よしきが自分にも相手にも正直なキモチでありたいという想いを伝え、みづきもまた、よしきがあやのにプレゼントした香水を女子部屋で目にしたことを明かしながら、彼を応援すると同時に、やはり自身の“好き”の想いも貫きたいと涙ながらに語った。人としての強さがしっかりと前に出た場面だ。

 そんなみづきに感化され、もらい泣きをしたのがありさ。2ショットのためにかずゆきを呼び出すと、「思い出としてもらってほしいです」と、本当は初日の屋形船で渡そうとしたという貝殻を取り出す。この序盤こそ諦めムードが漂っていたが、涙を零しながらも、みづきと同じく自分の想いに正直になったのだろう。最後には「ちょっとでもいいから(自分の存在も)考えてほしい」と、かずゆきの告白候補に選んでほしい旨を伝えきった。

 その直後、ありさは決断のため、たくみをツーショットに誘う。すると、たくみは登場して間もなく、「手、繋ごう」とご機嫌な様子。しかし複雑な胸中のありさの戸惑った様子や、明らかに思い詰めた表情を見てすぐ、「この旅を通してありさの存在を四六時中も考え、付き合ってたくさんの思い出を作りたいという妄想をしていた」と、自分のキモチをゆっくりと説いていく。そんなたくみの優しさに、ありさは先ほどとは違う意味で泣きじゃくりながら、「ありがとうございます」と呟くのだった。

 最後には、「今までの人生のなかで、最高な人に出会えたんじゃないかなって」と、最大の愛情表現を届け、その場を去ったたくみ。思えば、このアピールタイム前こそ、かずゆきとの2ショットを通して、たくみとの向き合い方を決めると考えていたありさ。たくみ側から考えれば、“かずゆきありきの恋”になっているのが、若干口惜しいところだろう。たくみ本人がそれに気付いているのかは定かではないものの、見ていてやはり幸せが約束されていそうなのは、たくみと結ばれる選択肢だと思われる。来週の告白で、ありさはどんな答えを出すのかーー。

 また番組後半では、ABEMAビデオ限定の特別企画として、木村伊吹(いぶき)と西川樹里(じゅり)のデート模様を収めた『もう1度好きになってもいいですか?』もオンエア。じゅりはいよいよ、いぶきとのデートプランの締め括りとして、運命の告白に臨んだ。

 早速、勇気を振り絞って「これからも一緒に笑い合いたいです」と告白するのだが、その途中で“待った”を掛けたのがいぶき。彼もこのデート前から彼女に恋心を抱いており、「大好きです。付き合ってください」と、その想いをついに打ち明けたのだ。結果は見事、カップル成立!『今日好き』で旅した時期は違えど、その旅路の延長線上に今回の幸せな結末が待っていた。ようやく結ばれたいぶきとじゅりに、たくさんの幸せが降り注いでほしい。

■一条皓太
出版社に勤務する週末フリーライター。ポテンシャルと経歴だけは東京でも数少ないシティボーイ。声優さんの楽曲とヒップホップが好きです。Twitter:@kota_ichijo

■番組概要
『今日、好きになりました。秋月編』
放送日時:毎週月曜 夜10時~夜11時
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
配信はこちら
(C)ABEMA

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