ヒカキン&小嶋陽菜&柳沢翔が語る、ソーシャル・コマーシャルの映像制作に対する思い

ヒカキンら語る“映像制作論”

小嶋陽菜「Vlogは映画やドキュメンタリーのような作品を作りたいと思って始めた」

 元AKB48の小嶋陽菜は、現在アパレルブランド・Her lip toのクリエイティブディレクターを務めている。Vlogの概念を理解してもらうために「例えば私がやりたいのはこういう動画ですって海外のを見せたりしても、『日本でウケるのはこうでサムネイルはこうで文字がドーンって入って、この色でこうだと、この再生回数なんですよ』ってアドバイスをされてしまうことが多かった」などの苦労があったという。

 具体的に小嶋は「1年半前に始めた時はVlogのことを知ってる人が少なくて、私のやりたいこととの差があった。映像会社の人でさえ知らないくらいだったので、その人に説明するのが結構大変だった。信頼している動画編集が上手な人にやってもらっていたけど、男性だったので、Vlogのフォーマットとして、自分がこういう風に見せたくて、こういうフォントでっていうのが、なかなか伝わらなかった」と述懐。「ニュアンスカラーを伝えるのが、スゴく難しい。それを最初は自分で指示してたのが大変だった。今はVlogというものの認知が上がったので、その辺はクリアになってきたかな」と安堵した。

 結局Vlogを始めるにしても、YouTubeをプラットフォームとせざるをえないジレンマだといえるだろう。その点について小嶋は「最初に始める時に『YouTubeのチャンネルを開設するけどYouTuberじゃないよ』ってことをツイートした。どうしてそれを言ったかというと、その時はYouTubeを始めること自体がYouTuberデビューみたいな記事がネットで出るかなと思って、そうするとみんなのYouTuberの受け取り方が決まってきちゃうのかな」と思案していた。

■真狩祐志
東京国際アニメフェア2010シンポジウム「個人発アニメーションの15年史/相互越境による新たな視点」(企画)、「激変!アニメーション環境 平成30年史+1」(著書)など。

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