Micsrosoftが『スカイリム』や『Fallout』のBethesdaの親会社Zenimax mediaを買収 次世代ハードの売上に与える影響は?
ローンチ時の売上にはさほど影響はない?
とはいうものの、Play Station 5 対 Xbox Series Xという構図において、ローンチ時の売上にはさほど影響がないものと予想している。これは、Microsoftが今回の買収に際して、現在PS5独占タイトルとして開発中の新規IPに関しては、その方針を尊重すると発表しているからだ。
そのため、Tango Gameworksの『Ghostwire: Tokyo』、Arkane Studiosの『DEATHLOOP』については、当初の予定通りPlay Station 5でリリースされる。また、現在開発中の『Starfield』や『The Elder Scrolls:VI』はリリースされるのが何年先になるか検討もつかない状態であるうえに、『スカイリム』はPCで遊ぶプレイヤーも多かった。そう考えると、Xbox series Xを購入するという層はすぐには増えないだろうし、PS5を購入予定の人が踏みとどまるきっかけにはなりにくいはずだ。
しかし、将来的にZenimax傘下のスタジオの新規IPが出揃えば、Xbox Series Xの売上が伸びる可能性は十分にある。Microsoftとしても、今はまだ未来に芽吹くことを信じて種を撒いている状態といえるのかもしれない。Microsoftの今後の動向に注視したい。
■坂田憲亮
愛知県の田舎で自由気ままに暮らすフリーライター。アプリやゲームなどエンタメ分野をはじめ、国内大手の各種メディアにて記事を執筆中。取材から撮影、Webデザインまで行う自称・マルチクリエイター。