スーパーマリオの3D作品はどれも革新的だったーー『スーパーマリオ3Dコレクション』発売を機に振り返る

マリオ3D作品はどれも革新的

 2020年9月3日、任天堂がスーパーマリオブラザーズ35周年記念の一環として『スーパーマリオ3Dコレクション』を発表。18日より発売開始となる。

 同作は過去に発売された『スーパーマリオ64』『スーパーマリオサンシャイン』『スーパーマリオギャラクシー』の3タイトルが、Nintendo Switchの1本のソフトとして復活したもの。期間限定ソフトとして販売され、2020年3月末までの生産、ダウンロード版は同じく2020年3月末までの配信だという。過去作をやり込んだ経験のある人は、あのワクワクを再び味わえるのかと、待ちきれないのではないだろうか。もちろん、筆者もそのうちの一人である。

 同作はまた、Nintendo Switchに合わせて画面比率や解像度が調整されるとのことだ。昔遊んでいたゲームの中身がより一層美しくなるのを想像すると、あのころとはまた違った見え方を楽しめそうで嬉しいかぎりだ。

 そしてファンにはたまらない情報がもう一つ。同作には、サウンドトラックが収録されるのだ。過去作3本まとめて、ゲーム内で使用されている音楽がいつでも聴き放題となっており、各ステージの音楽を聴きながら風景をイメージし、楽しかった、悔しかった、時には諦めそうになった、というような思い出が一気によみがえってくることだろう。

 1996年にNINTENDO 64から発売された『スーパーマリオ64』は、スーパーマリオシリーズ初の3Dアクション作品として革新的だった。約24年も前の記憶によると、筆者はまだ保育園児で、姉のプレイを横からまじまじ見つめていた。絵の中に飛び込むドキドキ感、ドッスンの迫力、クッパとの戦い、ヨッシーの可愛さ。ただそんな断片的な記憶しかないが、ただひたすらワクワクした気持ちを与えてくれたことは確かだ。あの頃はただ見つめることしかできなかったタイトルを、24年越しに自分の手でプレイするのが楽しみで仕方ない。

 それから約7年後の2002年にニンテンドーゲームキューブから発売された『スーパーマリオサンシャイン』は、約18年越しの復活となる。ヤシの木が生えた南の島を舞台に、ポンプを背負ったマリオが島の汚れを落としながら奮闘するアクションゲームだ。ポンプ1つで空を飛んだり、敵を攻撃したり、海の中を高速で泳いだりできる。スーパーマリオシリーズの中でも特に難易度の高い作品だと言われており、”マンタ”や”おおすなどり”、”きょだいうなぎ”のステージで苦戦したのは筆者だけではないだろう。思い出の中には、ただ楽しいや面白いといった感情だけではない、悔しさやもどかしさがセットになっている。これこそが、『サンシャイン』最大の魅力だった。

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