スヌープ・ドッグにツッコミながら遊ぶのが最良! ゲーマー・ラッパー視点から見た『Rap Empire』の面白さ
自身のTwitchチャンネルを持つなど、大のゲーム好きとしても知られる人気ラッパーのスヌープ・ドッグ。そんな彼がこの度iOS/Android向けゲーム『Rap Empire』をリリースしました。ミュージシャンとして成り上がりを目指すロマン溢れる内容の本作。この記事では、ラッパーとしての活動経験も(本当に端っこの端っこで、あまり得意げに言うことでもないのですが……)ある筆者が、実際にプレイしてレビューしていきます!
まずは物語のあらすじです。ヒップホップミュージシャンを目指す主人公が自らのミックステープ(デモ音源のようなものです)を配ろうとしています、が、誰にも受け取ってもらえません。失意の主人公はその場にミックステープを置いて帰ってしまうのですが、なんと、そのテープをあの重鎮ラッパー、スヌープ・ドッグが拾っていたのです! そして、主人公はスヌープ・ドッグの助けを借りながらクルー(仲間)と共に成り上がりを目指すことになります。ストーリーがマンガっぽいコマ割りで非言語的に説明されるオープニングは、ベタながらもそこそこ引き込まれます。
プレイヤーキャラクターは4つある中から選択することになります。誰を選ぼうと全くゲーム内容に差がないため適当でもOKですが、ゲーム中はずっとプレイヤーキャラクターの姿を見ていることになるので、見た目が好みの人を選んだほうがよいかと思います。
これがゲーム画面です。ゲーム内容としては『クッキークリッカー』に端を発するクリッカー系ゲームの亜種と言ってしまっていいでしょう。楽器を買って楽曲を作成しアルバムを作ることで資金を稼いであらたな楽器を購入し、そうすると稼げるお金も増えて……それを繰り返すことでどんどん収入が増えていくという仕組みになっています。クリッカー系はゲームとして強い型を持っているジャンルなので、同ジャンルのゲームをプレイしたことがある方ならすんなりとプレイ開始できるかと思います。それにしても、今からラップで成り上がりを目指そうとする人間がまず購入するのがマイクでもサンプラーでもなくギターというあたり、かなり違和感があって面白いです。
ゲームは、放置系の楽曲制作パートとコンサートパートを交互に繰り返していきます。先程本作のジャンルを「クリッカー系」であると説明しましたが、コンサートパートでは画面をタップすればするほど画面上部の紫色のゲージが貯まり、コンサート終了前にゲージを満タンにできるとスヌープ・ドッグから様々な報酬を受け取ることができる、という仕組みになっています。紫色のゲージで、要は「盛り上がり」のようなものが表現されているわけですね。