米ラッパーがグラミー賞授賞式で『ポケモン剣盾』をプレイ Nintendo Switchを持って登壇

米ラッパー、グラミー舞台で『ポケモン』プレイ

 米国のザ・レコーディング・アカデミーが主催する音楽賞『第62回グラミー賞』の授賞式が1月26日、カリフォルニア州ロサンゼルスのステープルズ・センターで行われた。

 史上最年少で主要4部門にノミネートされたビリー・アイリッシュが、主要4部門全ての受賞を含む5部門の受賞で今回最多となった。主要4部門全てを受賞したのは、1981年に開催された第23回で受賞したクリストファー・クロス以来、2度目で女性アーティストとしては初。ビリー・アイリッシュの兄・フィニアスは、最優秀プロデューサー(ノン・クラシック)を含む、同じく5部門での受賞となった。一方、最多8部門にノミネートされていたリゾは3部門での受賞となった。

 18歳ビリー・アイリッシュの快挙に目が行きがちだが、実はそれも霞んでしまうような衝撃の事件が壇上で起こっていた。

最優秀ラップアルバム賞の発表時に“事件”は起こった

 ラッパーのタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)がアルバム『IGOR』で初のグラミー賞となる、最優秀ラップアルバム賞を受賞。スピーチのためにステージに飛び乗ると、開口一発「これ誰かって? 俺のママ」と肩で咽び泣く母親を落ち着かせ、「ママ、こんな偉大な俺を育ててくれてありがとう。マネージャーには、俺のアイデアを信じてくれて感謝している。種を蒔いて水を与えてくれた。家族や友達は子供の頃からいつも俺を見守ってくれた。こいつ、俺のショーの初日から一度も逃したことがないんだ。大好きだ」と続けた。

 そのとき、タイラーから「こいつ」と呼ばれ、彼とハグをしたその男、ジャスパー・ドルフィンは、タイラーのグループ、OFWGKTA(オッド・フューチャー・ウルフ・ギャング・キル・ゼム・オール)の創設メンバーだ。しかし、彼が今回の壇上で注目を浴びたのは、OFWGKTAのメンバーだからとか、彼の長きにわたる親友だから、というわけではない。ジャスパーは壇上に上がっているにも関わらず、NintendoSwitchを手にしていたからだ。

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