Ubisoft、『アサクリ』新作など次世代ゲーム機タイトルは据え置き価格死守へ?

Ubisoft、次世代タイトルは据え置き価格死守

 今年中にリリースされる次世代ゲーム機に関して、ゲーマーの心配の種はゲーム機の価格とゲームタイトルの価格だろう。ゲーム機の性能向上によりゲーム開発費のさらなる高騰が危惧されるなか、あの人気シリーズを擁するゲームパブリッシャーのタイトル価格設定が明らかになった。

60ドルを死守

 テック系メディア『tom’s guide』は23日、大手ゲームパブリッシャーUbisoftの次世代ゲーム機タイトルの価格設定について報じた。その報道によると、ブルームバーグでゲームレポーターを務めるJason Schreier氏が、「ビッグニュース:Ubisoftは本日の収支報告で、この秋の次世代ゲームは現行世代のゲームと同じ価格($ 60)になると語った」とツイートしたのだ(下のツイート参照)。このツイートは、Ubisoftが7月22日に発表した2020年4月から6月の四半期に関する決算報告をうけてのものである(この決算については後述)。

 Schreier氏のツイートの後半で言及されているように、『グランド・セフト・オート』シリーズなどを販売している大手ゲームパブリッシャーのTake-Two Interactiveは、次世代ゲーム機に対応する『NBA 2K21』を現行世代より10ドル高い70ドルと発表している。Ubisoftは次世代ゲーム機対応タイトルの価格を据え置くことで、競合他社との差別化を図ろうとしていると言える。もっとも、同氏が連投したツイートによると、今年秋以降にリリースされるゲームの価格については、Ubisoftはコメントを控えることで値上げの余地を残している。

 ちなみにSchreier氏のツイートで言及されている「この秋の次世代ゲーム」には、2020年10月29日にリリース予定の『ウォッチドッグス レギオン』と11月17日リリースの『アサシン クリード ヴァルハラ』が含まれる。この2タイトルの日本販売価格は、どちらも8,400円に設定されている。

E3 2019で発表したゲームの開発進捗を発表

 Ubisoftの動向に関しては、ゲームメディア『PC GAMER』も23日付の記事で報じている。その記事によると、9月に同社主催のオンラインカンファレンス「Ubisoft Forward」の2回目が開催されるそう。もっとも、具体的な開催日時やイベントの内容はまだ不明だ。

 Ubisoft初のオンラインカンファレンスとなった1回目の「Ubisoft Forward」は、7月13日に開催された。このイベントで発表された内容は、Ubosoft公式ブログ「UBIBLOG」の記事でまとめられている。この記事では、前述の今年中にリリースされる次世代ゲーム機対応タイトルのほかに、2021年2月18日のリリースが決定した『ファークライ6』、ハイペース都市型バトルロイヤルFPS『ハイパースケープ』のPC版オープンベータテスト開始などがまとめられている。

 PC GAMERの記事では、2回目のUbisoft Forwardでは昨年の『E3』で発表されたふたつのゲームに関して何らかの発表があるだろう、と予想している。そのうちのひとつはゾンビを倒していくPvE協力型シューティングゲームの『レインボーシックス クアランティン』、もうひとつが『アサシン クリード オデッセイ』を手がけたゲームスタジオが開発するオープンワールドRPG『ゴッズ アンド モンスターズ』である。

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