Zoomにまたしても問題発生……“セキュリティ強化期間”経ても解決に至らず

Zoomにまたしても問題発生……“セキュリティ強化期間”経ても解決に至らず

天安門事件イベント閉鎖で、米中摩擦の板挟みに

 『Tom’s Guide』は、これまでに報告されているZoomの問題をまとめているが、ここでも最近になって問題が報告されていることがわかる(参考:https://www.tomsguide.com/news/zoom-security-privacy-woes)。

 7月10日前後には、Zoomのミーティング・クライアント・ソフトウェアに重大な欠陥が発見されている。Windows 7以前のPCを使用している場合、ハッカーがリモートで乗っ取ることが可能になっていたという。 Zoomはこの問題が明らかになると、即座に修正した。

 また、問題は技術的なものだけではなく、国際政治にも及んでいる。6月には、1989年6月4日に北京の天安門広場で民主化運動をしていた市民を人民解放軍が殺傷した「天安門事件」に関する会議を開催しているという中国政府の要請に応じて、該当する4件のうち、3件に中国からの参加者が含まれているとし、Zoomはイベントと主催者のアカウントを停止した。

 その後、Zoomは「中国外にあるアカウントが主催していた会議自体を閉鎖したのは、行き過ぎだった」と謝罪し、参加者レベルで停止できるように開発を行うとした。しかし、Zoom本社のあるアメリカの多くの議員が「それでも不十分だ」としてZoomに書簡を送り、圧力を強めている。

 ZoomのCEOであるEric S. Yuan氏は、中国出身でアメリカに帰化した人物で、Zoomは中国に開発拠点もあるため、中国政府に配慮せざるを得ないという事情も見え隠れする。

 競合する会議アプリ各社が、プロダクト開発に力を入れる中、Zoomが今後も競争力を維持できるか注目だ。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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