ソニー、なぜ約270億円を『フォートナイト』のEpic Gamesに投資? 高評価の理由は“Unreal Engine”にあり

ソニー、なぜ約270億をEpic Gamesに投資?

顔の表情を合成するiOSアプリもリリース

 Unreal Engineはマンダロリアンのような大作SFドラマの制作だけではなく、個人クリエイターの創作活動にも革新をもたらす。同エンジン公式サイトは7月7日、顔の表情をリアルタイムに合成するiOSアプリ「Live Link Face for Unreal Engine」をリリースした。同アプリは、iPhoneで撮影した顔の表情をリアルタイムでUnreal Engineで作成したCGキャラクターに合成する、というものである。

 Live Link Faceには、iPhoneのARゲームに使われているARKitと顔認証で活用されているTrueDepthカメラが応用されている。iPhoneに実装された被写体を空間認識する機能とUnreal Engineの強力な描画能力が組み合わさることによって、従来であれば大がかりな撮影機材が必要な表情の合成を個人レベルで実行できるようになったのだ(下の画像参照)。

Unreal Engine公式サイト「Unreal Engine でリアルタイムフェイシャルキャプチャを行う新しい iOS アプリの Live Link Face がリリース」

 Live Link Faceを使えば、例えばゲーム実況動画で表示されるゲームプレイヤーをゲームキャラクターに置き換えて、リアクションはアプリを使ってリアルタイムに合成する、ということができるかも知れない。

 Live Link Faceを紹介しているUnreal Engine公式サイトの記事によると、開発チームは「バーチャルプロダクションのためのリアルタイムツールを民主化し、誰でも使用できるようにする」をゴールとしてかかげ、同アプリが「クリエイターがより簡単にフェイシャルキャプチャを使用できるようになる」ことを願っている、とのこと。

 以上のようにEpic Gamesの躍進と貢献は、フォートナイトだけで説明できないほど多方面に及んでいるのだ。同社は、今後もゲームとゲームエンジンの開発という両輪を回して、世界のゲーム文化をけん引していくだろう。

トップ画像出典:ソニープレスリリース「ソニーが、米国のゲーム開発会社Epic Gamesに出資」よりロゴを引用

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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