朝倉未来と“アウトロー界のカリスマ”瓜田純士が熱論  ストリート発のYouTubeチャンネルが注目集める

 さらに先週から急上昇しているのは、“アウトロー界のカリスマ”とも呼ばれる瓜田純士のチャンネル「瓜田夫婦(↑34.8%/登録者数9.87万人)」。少年期より都内で名を知られるアウトローだったが、服役中に執筆活動を開始。出所後は作家に転身、現在は作詞作曲も手がけるなどクリエイターとして活動し、YouTubeチャンネルにもコアなファンが多い。
 
 そんな瓜田のチャンネルが急浮上したのは、やはり朝倉未来とのコラボがきっかけだ。瓜田は朝倉未来や金太郎と同様、「THE OUTSIDER」で格闘家デビューした経歴を持つ。当時の瓜田は格闘技を軽視していたこともあり、戦績は振るわなかったが、6月30日に朝倉のチャンネルで公開されたスパーリング動画では、あらためて真摯に格闘技と向き合い、“後輩”に当たる朝倉へのリスペクトを語るなど、視聴者から再評価を受けることに。朝倉も瓜田のクリエイティビティやトークスキルを高く評価しており、それがチャンネル登録者の急増につながったようだ。

 なお、瓜田のチャンネルではスパーリング後に行われた対談動画が公開。朝倉も喧嘩に明け暮れた日々を過ごしていた不良少年であったため、格闘家でありアウトローだった瓜田と熱い会話を繰り広げている。

 このように、元アウトローのクリエイターが、その度胸や経験を活かし、YouTubeでエンターテイメント性の高い動画を展開して注目を集めるケースが増えている。決して器用ではなく、社会に馴染むことができなかった人々が、そのままアウトローの道に走るのではなく、YouTuber活動を通じて社会に包摂されていく、という流れができていくことは、好ましいと言えるのではないか。

 ストリートから生まれたヒップホップが、いまや日本でも多くの人を楽しませるエンターテイメントになったように、元アウトローたちが届ける、刺激的ながら健全な動画活動が、新たなカルチャーを生み出していくかもしれない。

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