あの『Fallout』がソシャゲに? 世紀末シミュレーションゲーム『Fallout Shelter Online』プレイレビュー

 核戦争後の世界で生き延びるオープンワールドゲーム『Fallout』のソーシャルゲームが配信開始された。この記事では世紀末世界で人々を管理し、サバイバルするシミュレーションゲーム『Fallout Shelter Online』の紹介とプレイレビューをお送りする。

自分だけの核シェルターを運営するシミュレーションゲーム

 本作『Fallout Shelter Online』は、『Fallout4』の世界観を下敷きにした、核戦争後の世界に存在する核シェルターVaultをプレイヤーが管理運営するシミュレーションRPGである。

 ゲームのチュートリアル部分でこれまでシェルターを管理していた前任の監督官が失踪してまい、プレイヤーは新米監督官としてVaultの管理を任されることになる。シェルター内の施設は初期段階ではほんの僅か。プレイヤーは時間とともに獲得できる各種リソースを消費してVaultの各設備をアップグレードしたり、あるいは居住者をシェルターの外に探索に出してシェルターを拡張していく。

 本作のゲーム性は大きく”内政”と”探検”のふたつに分かれており、内政にあたるシェルターの管理では「発電機」や「レストラン」といった各種リソースを生み出す施設を資材を使って強化していき、シェルターの拡大再生産を目指す。シェルター内の間取りはある程度自由に決められるので、コンシューマ版では出来なかった「監督官ロールプレイ」も本作ならいくらでも楽しむことができる。

 そして居住者の中でも戦闘に長けたものをシェルター内で訓練した後に、シェルター外へ探検に出し、電力やその他リソースを持ち帰らせてくるのが本作のメインコンテンツとなる。居住者に数人のパーティを組ませ無法者やミュータントのいる危険な荒野へ送り出そう。幸い途中でダウンしてもキャラクターが身ぐるみ剥がれてロストする危険はない。

気になる課金要素について

 ソーシャルゲームといえば気になるのが課金要素だが、本作のゲーム内マネーは『Fallout』シリーズはお馴染みの”ヌカコーラ”。このヌカコーラはアイテムやキャラクターガチャ以外にも建築作業を速やかに終わらせたり、クエストを即時終了させたりとゲーム内で様々なポイントを有利に進めるのに使うことができる。

 キャラクターガチャを引くにはヌカコーラを1度ショップで”戦前のお金”という別のゲーム内マネーに代える必要があり(戦前のお金というのが皮肉が効いていていい)、ガチャを引くとキャラクターと、集めると特定のキャラクターが手に入るキャラのポスターが手に入る。キャラを手に入れるには直にキャラを引き当てるか、もしくはキャラに対応したポスターを定められた枚数集める必要があるのだ。

 イベント報酬などガチャ以外でもSSRキャラのポスターは手に入れることができるが、SSRキャラのポスターはキャラ獲得までに必要な枚数が多く、課金なしで集めるのはさすがに時間がかかりそうだ。またキャラを手に入れた後も同キャラのポスターを使ってそのキャラを強化できる(他ゲーで言うところの”重ね”にあたる)ので、SSRキャラを運用するには多少の課金が必要かもしれない。

 また月ごと課金のバトルパスも用意されており、全体を通して課金によりブーストできる要素がかなり多い印象なので、無課金で遊ぶこともできるが、課金による差の付き方も大きい作品のように思う。

もちろん対人要素も

 本作はメインの戦闘はダンジョンに潜ってNPCと戦うクエストだが、”コンバットゾーン”という疑似対人戦モードも実装されている。コンバットゾーンは自分の育てた居住者を他のプレイヤーのパーティと5vs5で戦わせるモードで、必ず手をつけなければならないコンテンツではないものの、戦闘に勝利するとSSRキャラのポスターが手に入ったり各種報酬を手に入れることができる。

 勝負の後には現在の自分のパーティの順位も表示されるので、育てたキャラクターの腕試しにぜひプレイしてみてほしい。

なにより、キャラクターのデザインが秀逸

 『Fallout』シリーズといえば、ポップでありながらどこかブラックジョークを感じるVault-boyのイラストが看板になっているが、本作ではあらゆるキャラクターがこのVault-boy風のタッチで描かれている。これまでシリーズ作品を遊んできたプレイヤーにとってはこれがたまらない。

 キャラクタービジュアルに関しては、キャラクターのポスターを集め、キャラを強化すると見た目が変わる”スキン”機能まで用意されているので、見た目で使うキャラを選ぶのも大いにアリだろう。本作では戦闘向きではないキャラもシェルター内で生産設備に配置することもできるので、気に入ったキャラクターは積極的に使っていける。

 『Fallout Shelter Online』はiOS / Androidnoで配信中。無闇な外出ははばかられる時世、自宅待機ならぬ”シェルター待機”はいかがだろうか。

■カードゲーム芸人
トレーディングカードやボードゲーム関連の動画を中心にYouTubeで発信しているYouTuber。現在は動画・デジタルゲームジャンルの記事を専門とするライターとしても活動中。
Twitter:@cardgamer_nooma

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