Androidが位置情報を不正に追跡? 米アリゾナ州がGoogleを訴える

Androidが位置情報を不正に追跡?

アメリカの規制当局が、大手テクノロジー企業の締め付け強化

 Googleは過去にも、Androidユーザーの位置追跡に関する論争を巻き起こした。同社は度々、プライバシーの懸念に対応しており、位置データの自動削除を容易にするといったことや、同意を得ないサードパーティのアプリを取り締まるなど、様々な措置を講じている。

 しかし、『The Verge』は「プライバシー保護や追跡されないようにする多くの設定は、平均的なユーザーにとってはいまだ複雑で混乱するものだ」と指摘する(参考:https://www.theverge.com/2020/5/27/21272625/arizona-ag-sues-google-location-tracking-android-allegations)。

 Googleは現在、アメリカの50州・地域当局により独占禁止法違反の調査対象になっており、2019年にはGoogle傘下のYouTubeが、子供向けチャンネルの視聴者からインターネット経由で個人情報を収集し、事前に親に通知して同意を得ることもなかったことが問題視された。

 これを受けて、アメリカ連邦取引委員会は、YouTubeと親会社のGoogleに児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)に違反しているとし、1億7000万米ドルという記録的な制裁金を科した。

 アメリカでは近年、司法省、連邦取引委員会、州議会などが、独占禁止法やプライバシー保護法などに関して、大手テクノロジー企業を統制することに力を割いているようだ。

(画像=Pexelsより)

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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