『あつまれ どうぶつの森』で動物愛護団体がフータに抗議 「魚を開放せよ!」

『あつ森』動物愛護団体がフータに抗議

ゲーム内でヴィーガン生活?

 事実、PETAは「『あつまれ どうぶつの森』のヴィーガンガイド」なるものをオフィシャルサイトで公開している(参考:https://www.peta.org/features/animal-crossing-new-horizons-vegan/)。

 ゲーム内と現実世界の内容が交差した内容になっており、例えば「ゲーム内の魚は痛みを感じないが、釣りは動物や地球に有害。展示のために寄贈するのは、残酷で環境にも悪い」と戒めている。

 また「魚と同様に、昆虫は博物館の窮屈なケースを棲家としていない。捕獲されせず、野生動物が自由に暮らせる場所に放すべき」「二枚貝は、痛みを感じるか不明だが、現実の世界では生態系で重要な役割を果たしている」といったものもある。

 「ヤドカリを捕獲すると『ヤドカリを捕まえた! 放っておいてほしかったんだと思う!』と画面に表示され、ゲームは、これらの動物を棲家から連れ去るではないという、驚くべき認識を示している」と共感もしている。

 動物ひいきは徹底しており「タヌキは、毛皮目的でよく殺されており、たぬきちの行いは、大目に見てあげて」とも述べている。

 この様に動物愛護団体がゲーム内で活動しているということは、『あつ森』がソーシャルメディアとして認められている、ということを示していると言える。この事例は、任天堂が今後、ゲーム開発を行う上で、多くのヒントを与えるものになるだろう。

(画像=PETAより)

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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