『あつ森』新住民・ジャックはなぜ大人気? 3つの理由とSNSでの「交換」文化について考える

『あつ森』新住民・ジャックはなぜ大人気?

 「どうぶつの森」シリーズの最新作として発売されたNintendo Switch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』、通称『あつ森』。新型コロナウイルスの影響で”おうち時間”を過ごす人が増えたこともあり、本作は驚異的なヒットを飛ばし、連日SNSで話題となっている。

 個性豊かな住民との交流は、『あつ森』の魅力の一つ。本作をプレイしたことがない人も、SNSで眼鏡をかけたグレーの猫を見たことはないだろうか? 300人を超える住民たちの中で、特に注目を集めているのが、この新住民「ジャック」である。

 『あつ森』から新登場となった住民は8人。どの住民も注目度が高く人気だが、その中でも、ジャックは突出して大人気なのである。なぜここまでダントツの人気を誇るまでになったのか、その秘密を分析してみよう。

筆者は幸運にも、プレイを始めてすぐの離島ツアーでジャックと出会うことができた
筆者は幸運にも、プレイを始めてすぐの離島ツアーでジャックと出会うことができた

1.実はシリーズ初だった! 禁断の組み合わせ「キザなネコ住民」

 「どうぶつの森」シリーズの住民には、イヌ、ネコ、ウサギ、カエル、ハムスター、トリ、リス、ワニ……といった様々な種族がある。どの種族の動物も見た目や名前がユニークで、それぞれ違った可愛らしさがある。

 とはいえ、この日本で「ネコ」が大人気であることに、もはや特別な説明は不要だろう。

 そして、住民たちには性格の種類が8つあるのだが、性別が男の住民の中では、キザな性格の住民は一番数が少ない。つまり倍率的にレアなのだ。

 この人気の種族「ネコ」とレアな性格「キザ」を兼ね備えた住民は、なんと過去シリーズにはいなかった。「初のキザなネコ住民」という条件だけでも、ジャックが注目を浴びるのは必然だったといえるだろう。

ネコの住民は、全体的に丸いフォルムに対して、ツンと尖った耳が特徴的だ
ネコの住民は、全体的に丸いフォルムに対して、ツンと尖った耳が特徴的だ

2.属性てんこ盛りの外見

 ジャックといえば、何といってもその外見だ。

 オッドアイ、三白眼、メッシュのような前髪(毛並み)、黒縁メガネ、ピシッとしたスーツ姿、笑うと見える八重歯……刺さる人には刺さるポイントを、的確に、複数押さえている。

 ブルーグレーを基調にしたシックな配色も洒落ているし、整った顔立ちはイケメン(イケネコ?)と言って差し支えないだろう。

 住民たちは“どうぶつ”とはいえ、ゲーム世界のプレイヤー(人間)と同じ背格好なので、ある意味ではネコミミが生えた美青年……といったように妄想することも可能かもしれない。

魔が差して「メイドのふく」をプレゼントしてしまい、さらに属性過多となったジャック
魔が差して「メイドのふく」をプレゼントしてしまい、さらに属性過多となったジャック

3.イケメンなので、キザな言動が似合ってしまう!?

 ジャックの「キザな性格」もキャラの濃さに一役買っている。

 『あつ森』に登場するキザな性格の住民たちは、基本的に言動がキザである。周りの住民との会話では、カッコよくキメたはずがスルーされてしまったり、「いい人だけど、ちょっと残念よね……」といったふうにコミカルに扱われることもある。

 しかし、ジャックはイケメンなので、歯が浮くようなセリフを言っても、どこかカッコよく・可愛らしく見えてくる……と筆者は感じている。

 スーツ姿のジャックにロマンチックな台詞を言われ、ドキッとするプレイヤーもいるかしれない。一方で、他のキザ住民と同じくジャックも、あまりモテている様子はないので、「残念なイケメン」というユニークさを愛でることもできる。

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