『テラスハウス』東京編・第41話ーー“シュートを打つだけ”の社長&夢、北海道旅行の行方は……?
休止前の40話では、俊幸と夢がふたりきりの北海道旅行を計画していたが、これが多くの住人を心配させることになる。男女が泊りがけで旅行に行くとなれば交際に進展すると考える者が多い。だが俊幸の気持ちに反して、夢はまだ恋愛モードになっていない様子で、それを見かねた玲生が「ちょっと夢さん、お酒飲まないっすか」とプレイルームに誘う。そこで玲生は「付き合ってもいない人間がふたりで泊まりに行くって、ヤバくない?」と夢の態度が思わせぶりだと指摘した。
それに対して夢は「社長がすごいグイグイ来てるから、押されちゃってるから」「流されちゃうもん。そのまま永遠にバーッて」と押しに弱い自身の性格を打ち明けると、玲生は、もしも自分が強気で押したらどうするかと質問してみるが、これに対して夢は「それは多分迷う!」と即答。玲生にも可能性があることを匂わせたのだ。これには玲生も「聞くんじゃなかった。俺、照れるわ」と手の甲で顔を隠し、しきりに照れる。夢もさすがにこのままではまずいと思ったのか「はっきりさせよう……かな。北海道で」と俊幸との関係に結論を出すことを決めた。
その頃、男子部屋では俊幸が「北海道では告白します」と志遠の前で宣言していた。俊幸自身は夢が一緒に北海道まで行ってくれるのだから、この恋には勝算があると信じている。もしも、万が一にもダメだった場合は「誰とも会わずに札幌でテラスハウス卒業」などと冗談めいて志遠に話していた。ここまで夢に期待し、自分に自信がある様子の俊幸。夢にフラれてしまったら俊幸は立ち直れるのだろうか。
北海道旅行を心配する男は玲生だけではなかった。志遠である。ある夜、東京・中目黒のもつ鍋の店『鳥小屋本店』で志遠と夢が食事をしていると、話題は当然のごとく俊幸と夢のことになる。夢から「俊幸のことを好きかも分からない状態で一緒にいる」と聞いた志遠は「でもさ、北海道行くんでしょ?」と驚きを隠せない。一緒に北海道まで旅行に行くということは、男の立場からしたらこれはもう“シュートを打つだけ”の状態だと諭す。志遠に相談に乗ってもらった夢は結局、旅行前に「まだ分からない気持ちだけど、一緒にいて楽しいから(旅行に)行く」と俊幸に伝えることにした。
場面は変わり、夢はその晩、リビングのソファーで俊幸の肩に抱かれていた。お互いの右手はしっかりと繋がれており、どこからみても恋人同士そのもの。「誰とでもさ、こうやって触れ合うの?」と俊幸は心配そうに夢の気持ちを確かめる。夢はいたずらっぽくクスリと笑いながら「触れ合わないよ、社長としか」と返した。俊幸がさらに「(自分たちの関係は)友達じゃないんだよね?」と不安げに質問すると、夢も「友達ではないでしょ?」ときっぱり。だが夢はここでプレイルームでの玲生との会話を持ち出し「社長が一番いいなとは思ってるけど、決めきれてはないよ」と玲生に伝えたと明かすのだった。「何かすごい思わせぶりな感じになんのかなって思って、行く前に言おうって思って」と話す夢。これを聞いてしまった俊幸は「オーケー、オーケー」と返事しながら、動揺を隠しきれない様子。最後にハグとキスをしてからそれぞれ寝室に戻るが、ふたりは交際に発展するのだろうか。
そして深夜、玲生が女子部屋のビビを訪ねる。ビビは玲生が入居したことをきっかけに、また頑張れるエネルギーが出てきたと喜んでいたが、彼女は最近何かを隠している様子。そんなビビに玲生は「俺、オーストラリアに行っちゃうじゃん、13日から。その時は(卒業を)やめてって思って」とさりげなく釘をさす。玲生は普段から周りの人間にとてもよく気が回る性格だ。だからこそ、ビビが自分の持ち物を急に片づけ始めたことに気づいていたのだ。「何もないよ、何もないよ」と笑顔で繰り返すビビだったが、これはビビの卒業を予感させるエピソードでもあった。