『あつまれ どうぶつの森』が世界的ヒット 新型コロナの影響もあり”最も売れた日本のゲーム”のひとつに?

『あつまれ どうぶつの森』世界的ヒット

 任天堂のコミュニケーションゲーム『どうぶつの森シリーズ』の最新作『あつまれ どうぶつの森』(英題:『Animal Crossing: New Horizons』)が、世界的な快進撃を見せている。

 3月20日の発売以降、「My Nintendo Storeダウンロードソフト人気ランキング」で、たちまち首位におどり出た(参考:https://store.nintendo.co.jp/dl-soft/ranking.html?page=1)。パッケージ版も発売3日間で188万本(国内)を売り上げ、Nintendo Switch向けソフトとしては歴代1位の初週販売本数を記録するなど、勢いが止まらない(参考:https://www.famitsu.com/news/202003/25195316.html)。

新型コロナウイルスにより、大きく売り上げ伸ばす

 『The Verge』は「最も売れた日本のゲームの1つになるだろう。新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)が、影響している」と指摘(参考:https://www.theverge.com/2020/3/26/21195022/animal-crossing-switch-sales-japan-famitsu)。

 コンソールのNintendo SwitchやSwitch Liteも、日本で記録的な売れ行きを見せており、世界中で品薄状態になっている。購入者の中には『あつまれ どうぶつの森』をプレイしたい人々が、少なからずいることだろう。

大失敗から掴んだ成功

 一方、『Gamespot』は「任天堂が最大の失敗を乗り越えて、どのように『どうぶつの森シリーズ』を生み出したか」という見出しで報じている(参考:https://www.gamespot.com/videos/how-animal-crossing-came-from-one-of-nintendos-big/2300-6452584/)。

 この型破りなゲームは、今となっては空前のヒットとなったが、2001年に始まった本シリーズ1作目『どうぶつの森』(Animal Forest)の起源は、ハードウェアの失敗にあると指摘。NINTENDO64用のゲームとして開発されたが、当初は周辺機器64DDを用いて、広大なフィールドで繰り広げられるロールプレイングゲームというコンセプトだったが、開発環境が激変し、コンセプトを変更せざるを得なくなった。

 結果、壮大なRPGのはずだったが、大幅にスケールダウンして舞台を村にすることで落ち着き、動物と協力しながらダンジョンを攻略していくというストーリーは、その真逆と言える“まったり系”に置き換えられた。

 シリーズ最新作『あつまれ どうぶつの森』では、新たな展開として村を取り払い、舞台を無人島に変えた。村も無人島も、小さな場所で、ほのぼのとした雰囲気は共通している。

 目に見えず得体の知れない疫病という不安を抱きながら、自宅待機を続ける多くの人々にとって、気晴らしにうってつけのゲームだ。このタイミングでリリースされたことは、プレイヤーにとっては、せめてもの救いになったといえるだろう。

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