水溜りボンド×北の打ち師達「卒業」インタビュー あのドッキリ動画の裏側で語られた4人の熱い思い

水溜りボンド×北の打ち師達「卒業」対談

「オカンに『ありがとう』って言いたかった」(カンタ)

ーー例えば、休み時間に流行っていた遊びはありますか?

ふぇると:僕らは高2くらいから“北打ち”だったので、みんなを集めて動画を見せて、ドヤってましたね(笑)。

はるくん:オタ芸の動画を見せてね。

カンタ:それは憧れるな~。

はるくん:水溜りボンドも高校からやってたらどうなってたかって、ちょっと考えません?

トミー:いや、俺がまだ勉強をしてないうちに会うのは危険。受験勉強するまで筆箱も持ってなくて、「受験する!」って宣言したら、クラスの人たちが驚いて買ってくれたんだから(笑)。まず、浪人しないと学年も揃わないしね。

ふぇると:本当に神タイミングの出会いだったんですね。

トミー:カンタは昼休み、何やってたの?

カンタ:ずっと走ってたなぁ。バスケ部の全国大会の開催地が渋谷から507kmなのよ。それで、監督が「507km走る」という目標を掲げていて、1日20kmくらい走ってたから。中学時代だったら、友達のパンツをグンッて引っ張り上げる遊びとか……。

トミー:いや聞いたことない。普通逆じゃない? ズボンを下ろすんじゃなくて?

カンタ:いや下げるを超えて、逆に上げるの。「浮くの楽しい」みたいな。

トミー:それ赤ちゃんのときだけだから(笑)。

カンタ:あと、昼休みは日向ぼっこしてたな!

トミー;やっぱ虫じゃん(笑)。ちょっと青春っぽいけど。


ーー同じくお昼の話題で、好きだったお弁当についても聞かせてください。

カンタ:うちはオカンが絶対、デザートに小さいゼリーを2つつけてくれてましたね。

一同:虫じゃん!

カンタ:いや、それだけだったら虫だけど。好きだったのはカレーかな。

トミー:“ボンカレー”の伏線を回収すな!

カンタ:いや本当に(笑)。冷めるけどおいしいのよ。

トミー:うちは購買があって、焼きそばパンとか。

はるくん:購買って、出会いの場ですよね。学年問わず集まるから「あ、1年生に可愛い子がいる!」とか。

トミー:チャラすぎ(笑)。

はるくん:いや、声をかけたりせず、遠くから見てる感じですけどね。

ふぇると:僕は肩をまくっていきましたけど。先輩の筋肉を見ろよ、と。

一同:(笑)。

トミー:カンタはさっと食べて、走ってたわけでしょ?

カンタ:10分休みに食べて、昼休みになった瞬間に走りに行ってたからね。チャイムがなったら、汗だくで座ってるという。膝をやられてるから、授業中にアイシングしたり、薬を塗ったり。

トミー:それがくさいから、カンタが薬を塗り始めたら、女子が黙って窓を開けるんだよね(笑)。

カンタ:いっちばん角の席で塗ってるのに、対角線の窓をカラカラカラって……(笑)。

一同:(笑)。


ーー切ないエピソードが多いですね(笑)。例えば、学校で好きな子に告白するとしたら、どんなシチュエーションが理想ですか?

ふぇると:僕は無難に、放課後の教室がいいなと思いますね。普段はみんないるけど、いまは2人だけだね」みたいな。

トミー:あとは、ドラマだったら屋上とかね。

カンタ:グラウンドかな。

トミー:グラウンドで告白? どうやって? 広いよ? ど真ん中で待ってて、もうスターやん。

カンタ:じゃあ、引退試合が終わって、マネージャーさんと付き合うみたいな。グラウンドで。

ふぇると:体育館裏とかじゃないんだ(笑)。なんて告白するんですか?

カンタ:されるのを待つ。

トミー:え? 自分で呼ばないの? グラウンドに。

カンタ:呼ぶよ。

トミー:いやスターやん。それで、理想だとなんて言われるの?

カンタ:「結婚してください」?

はるくん:重っ! それで、なんて返すんですか?

カンタ:「……さすがにそれは重くないかぁ?」

トミー:おかしいだろ(笑)。理想だよ?

カンタ:じゃあ、「ダーツ行こうぜ」とか。

ふぇると:いい理想ですね(笑)。


ーーありがとうございます。それでは「卒業」について、記憶に残っているエピソードを教えてください。

トミー:高校だと、僕は浪人が決まっていて勉強に気持ちが向いていたので、正直、卒業式は行く必要ないかなと思ってましたね。

カンタ:僕は大学はエスカレーター式でみんな上がっていくから、卒業感があんまりなかったんですよね。でも、中学の卒業式では「旅立ちの日に」の指揮者をやりましたよ。卒業生代表のでっかい花をつけてたんですけど、お辞儀したときに下に落ちちゃって、自分だけ卒業生じゃないみたいになって(笑)。

一同:(笑)。

ふぇると:僕らの高校は私服だったので、卒業式も服装が自由だったんですよ。スーツでもいいし、コスプレでもいいし。

トミー:成人式みたいだね。

ふぇると:本当にそんな感じで。僕らは普通にスーツで出たんですけど、普段はあまり目立っていないような子がセーラームーンみたいなコスプレで来ていたりして、それを見るのが楽しかったですね。


ーー卒業式は自分にとってはもちろん、ご両親にとっても大切な節目ですが、何かお父さんお母さんに伝えたことはありますか?

カンタ:中学二年生くらいから、自分で「塾に行きたい」って言って、通わせてもらっていたんですよ。安くないお金を払ってもらっているし、大学まで私立で進学させてもらうし、オトンは転勤族でほとんど会えない時期だったんですけど、オカンには「ありがとう」って言いたかったけど、ちゃんとは伝えられなかったかな。うちのオカン、卒業の日に泣いてた気がするけど。すごいよろこんでくれて。写真を撮ったのは覚えてますね。

トミー:中学の卒業式の日は、親と一緒に近所のレストランに行った覚えがありますね。高校は浪人も決まっていたし、引っ越しも重なってバタバタしていたから、僕もちゃんとは感謝を伝えられていないですね。とにかく勉強しようと。それまで本当に勉強していなくて、「Q」の小文字をちっちゃい「Q」だと思ってたくらいだから。「P」はそのままちっちゃくするじゃん(笑)。

はるくん:受験の土俵に立っていない(笑)。そこから青学に合格したの、本当にすごいですね。

トミー:勉強ができるようになったというより、頑張り方がわかった、という感じかもなって。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる