格闘家YouTuber・朝倉未来の魅力は“誇示しない強さ” CH登録100万人目前に振り返る

 また、今年3月4日に投稿された動画「煽り運転に遭遇した」では、煽り運転をされた挙句、邪魔になるような場所に路上駐車して車から出てきた運転手に「舐めた運転してんじゃねーぞ!」と詰め寄られるも、「停め直したほうが良いんじゃない?」とたしなめ、その圧倒的オーラによって撃退している。

煽り運転に遭遇した

 朝倉自身、「女にはモテないけど男にはモテる」と言っているように、こうした一般人が避けて通りたいような危機的シチュエーションでも「自分」を持ち続けられるところに、憧れを抱く男性ファンは多いに違いない。

 その一方で朝倉は、いたずらに強さを誇示するようなことはしない。先述のぼったくりバー動画のようなひと悶着起こりそうなシチュエーションに出くわしても喧嘩腰にならず、あくまで冷静沈着に対処している。煽り運転動画では、「俺は自分に自信があるので、『何?』みたいな感じなんだけど」とした上で、「何があっても停まらずに窓を閉めるべき」「ドライブレコーダーを付けたほうが良い」「もし停められるようなことがあったら窓も全部閉めてすぐに警察に電話したほうが良いしれない」と説いたりもしている。

 さらに、3月11に投稿された「歩きたばこ注意してみた」動画では、地元・豊橋で歩きたばこをしている若者に「歩きたばこ危ないんで、やめてもらえます?」と柔らかいトーンで注意し、相手が「でも、灰皿が……」と困った表情になると、「あ~、そっか。豊橋は喫煙所ないからね」と理解を示しつつ、「でも、どこかで消したほうが良いよ。すいませんけど」と優しく促していた。

歩きたばこ注意してみた

 朝倉ほどの腕っぷしがあれば、どんな相手に対しても強気に出ることも可能だろう。それはそれで刺激的な動画になって再生回数もUPするだろうが、朝倉という人間を好きになる人が増えるかといえば疑問が残る。現役バリバリのファイターであり、喧嘩で負けなしのストリートの伝説であり、それでいて、実はしっかりと大人の対応もできる常識人……そんな二面性があってこそ、彼に100万人近くのユーザーがついてきたのではないだろうか。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる