『さよならプロポーズ』シーズン2・第1話ーー彼氏の“収入問題”&彼女の“出産問題”から恋人として最後の旅行へ

『さよならプロポーズ』S2、第1話レビュー

 俳優で生計を立てたいが、それがいつになるかはわからない。ユカリとの将来を考えているが、養ってあげられる保証もない。涙を流し続けるリュウイチに、ユカリは「どっちの結果になろうとも、決断することはきっとプラスになる」と、前向きな言葉をかける。7日間を有意義に過ごそうとする、ユカリの強い意志を感じた。

 「自分以外の人と」の発言には、辻もくわばたもショックを受けたようだが、MCの小籔は「(親などから)『男が食わすもんや』と言われているのなら、今の状態は最悪だと思っているのだろう」とリュウイチの複雑な心情を解説。MCやゲストの視点から、それぞれの想いが語られることで、結婚か別れかに向き合う二人の考え方の違いが、浮き彫りになった。

 7日間の旅をするもう1組のカップルはバーテンダーのユウ(27歳)と彼女のミドリ(27歳)。交際約3年の二人には一見何の問題もなさそうなのだが、それぞれの結婚への価値観が180度違っていた。ユウは「彼女以上の女性と出会えると思ってない。こんなに人を好きになったのは初めて」とコメントし、ミドリとの結婚を強く望んでいる。だが、ミドリには結婚願望がなかった。「今の生活が楽しい」、ミドリはそれで満足なのだ。

 「結婚願望がない女性が周りにいなかった」と話すくわばたは、ミドリの考えに驚いていた。ユウとミドリの7日間によって、視聴者はますます“結婚する意味”について考えさせられそうだ。

 なお、小籔は、この結婚する意味について問われると、「思い出をたくさん作るため」と持論を展開。付き合っている“いま”だけが続く恋愛とは違い、結婚は義両親への挨拶、結婚式、子どもが生まれれば参観日など、さまざまなイベントが発生していき、思い出が増えるからだという。「(ミドリの思いを汲むなら)別れろ」と第1話から衝撃的な一言が。そんな小籔の辛口なコメントも、本作の見どころの一つだと言える。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■番組情報
『さよならプロポーズ シーズン2』
毎週土曜よる10時~AbemaTVにて放送
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
配信はこちら
(c)AbemaTV

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