『スターフォックス』生誕27周年! SFC初3Dシューティングゲームが継承する“爽快感”の所以は?
白兵戦で拡大したプレイフィール
「『スターフォックス』の本質はシューティングの爽快感にある」と上述したが、ゲームプレイの幅を大きく広げた作品としては、第3作目『スターフォックス アドベンチャー』と第5作目『スターフォックス アサルト』も欠かせない。というのも、両タイトルともに”フォックスの白兵戦が重点的に描かれた作品”であるからだ。
前者の舞台となるのは、トリケラトプスやプテラノドンに類似した恐竜族が治めるダイナソープラネット。フォックスはこの星系を調査するべく、一振りのロッド(クリスタルスタッフ)を片手にアーウィンを降りる。惑星間の移動時に行うシューティングパートを除き、ゲームの進行は3Dアクションアドベンチャーに近い形式へと変更。暴れ狂う恐竜を相手に連続攻撃を叩き込むアクション要素満載のシーンも存在する。
後者はこれまでのシューティング要素を含め、一部ステージを除いて白兵戦から好きなタイミングで乗り物(アーウィンやランドマスター)を扱えるようになった。マシンガンを構えて地上の敵を殲滅し、敵戦闘機をアーウィンに乗り込んで迎撃など、箱庭フィールド内における”地上戦と空中線のシームレスな切り替え”により、過去作品と異なったプレイフィールがもたらされた。
過去作品もさることながら、『大乱闘スマッシュブラザーズ』への参戦や、「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」への『スターフォックス2』(未発売作品)収録など、一定して根強い支持と人気を集め続けている『スターフォックス』。リリースしてから時間こそ経っているが、シューティングゲームとしての歯ごたえと完成度はピカイチ。興味のある方は配信サービス等を利用してぜひプレイしてみてはいかがだろうか。
(画像=https://youtu.be/b93qUR7FI_Qより)
■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。Twitter:@yuki_365bit