嵐が2020年に見せてくれるもの 『ARASHI’s Diary -Voyage-』で赤裸々に映し出された“葛藤”を見て

 嵐が活動休止するまで残り1年となった12月31日、Netflixオリジナルドキュメンタリーシリーズ『ARASHI’s Diary -Voyage-』が、ついに配信開始された。「1. 二十年」と題されたエピソードは、全20回以上の配信が予定されている中の、ほんの序章に過ぎない。だが、彼らの抱えてきた葛藤が赤裸々に語られており、見ていて胸が詰まる思いがした。5人が笑顔で届けてくれたものの背景に、どれほどのものがあったのか。そのありのままを受け止めたいという気持ちと、直視してもいいのかという戸惑いと……。ただひとつ確かなのは、映像から伝わってくる現実がシリアスであるほど、それを感じさせまいと振るまってきた彼らのプロ意識の高さだ。

 VTRは、嵐の近況を知るところからスタートする。2019年、日本は新たな時代の幕開けを迎えた。嵐は、天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典にて奉祝曲を披露。そしてその足で、飛行機に乗り込みジャカルタ、シンガポール、バンコク、台北とアジア4都市をめぐる。日本のみならず、各国に多くのファンがいること。もはやその人気は「国民的」という言葉さえも超えていることを再認識させられる。

 移動中に効率よく仮眠をとり、本番前にはメンバー全員で握手をして士気を高め、ファンの前に笑顔で登場する。どんなにハードスケジュールでも、どんなに心身共に余裕がないときでも、この20年変わらず続けてきた「嵐」という営みがそこにはあった。嵐は、メンバー間の仲が良いグループとしても有名だが、彼らの仲には好きや嫌いといった感情での仲の良さを超越した、運命共同体としての信頼関係があるように感じられた。本番前の握手はまるで、お互いの命綱を確認するかのよう。ステージの上、カメラの前という大海原で、プレッシャーやさまざまな視線や意見の波に飲み込まれないために。5人でつながりを確かめ合って生きてきたのではないかと想像してしまう。

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