LUMI、Keylab 88 MKII、MPK Road 88……様々な趣向凝らしたMIDIキーボード4種
AKAI MPK Road 88
最後に紹介するのは、MPCサンプラーで知られるAKAI professional(アカイプロフェッショナル)から、USB接続のMIDIキーボードコントローラー・MPK Road 88。
鍵盤技術の開発に2年以上の歳月を費やしたModel-A キーベッドと、アフタータッチ対応の88鍵盤フルウェイトハンマーアクションにより、Arturia Keylab 88 MKIIと同様に生ピアノに近い“打感”を再現。ピアノが得意な人であれば様々なニュアンスをMIDIデータとして入力することも可能である。
コントロール部はいたってシンプル。ピッチホイールとモジュレーションホイール、専用のボリュームコントロール、トランスポーズ、スプリットなど、必要最小限の機能のみを採用しており、ライブの時などまごつくことなく素早く操作が可能だ。
付属ソフトには、ソフトシンセとエフェクトをコントロールするAKAI professional VIPやAIR Music Technology DB-33、AIR Music Technology Velvet plus、AIR Music Technology Mini Grand for Road 88などのインストルメントをバンドル。パソコンさえあれば、すぐに演奏が楽しめる。
Introducing Road 88 Ft Brandon Coleman & Techdizzle
以上、今回はMIDIキーボードを4種類紹介した。パソコンのキーボード感覚で打ち込んでいける機種から、生ピアノの演奏さながらにニュアンスをつけていける機種まで、機能は様々。冒頭で述べたように、自分のスキルや用途にあったモノを選べば、DTM制作がより一層楽しくなりそうだ。
■黒田隆憲
ライター、カメラマン、DJ。90年代後半にロックバンドCOKEBERRYでメジャー・デビュー。山下達郎の『サンデー・ソングブック』で紹介され話題に。ライターとしては、スタジオワークの経験を活かし、楽器や機材に精通した文章に定評がある。2013年には、世界で唯一の「マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン公認カメラマン」として世界各地で撮影をおこなった。主な共著に『シューゲイザー・ディスクガイド』『ビートルズの遺伝子ディスクガイド』、著著に『プライベート・スタジオ作曲術』『マイ・ブラッディ・ヴァレンタインこそはすべて』『メロディがひらめくとき』など。
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