ゲーム実況者・レトルトのYouTubeチャンネルが150万人を突破 人気の秘密は「親しみやすさ」にあり?
人気ゲーム実況者のレトルトのYouTubeチャンネルの登録者が150万人を突破した。レトルトの実況動画は先月、お笑い芸人のメイプル超合金・安藤なつが見ていることがTwitterで明かされるなど、著名人のファンも多い。そんなゲーム実況者・レトルトの魅力はどこにあるのだろうか。
よゐこの有野晋哉がレトロゲームのクリアを目指す、ゲーム実況の草分け的番組『ゲームセンターCX』(フジテレビ)に感化され、レトルトがニコニコ動画へ動画投稿を始めたのが2008年。ゲームタイトルは『ポケモンスナップ』だった。当初は任天堂のゲームを実況することが多く、『ピカチュウ げんきでちゅう』や『どうぶつの森』、『リンクの冒険』など定番のタイトルを中心にプレイ。この頃にはすでに、おなじみの挨拶の「こんちゃーす!」も定着していた。
デビュー後、すぐゲーム実況者として爆発的な人気を獲得したわけではなかったが、地道に投稿を続け2年目、3年目にはすでに人気のゲーム実況者の仲間入りを果たし、『ニコニコ超会議』などのイベントにも出演するようになった。現在、主に活動しているYouTubeへの動画投稿は、2014年6月に『金田一少年の事件簿 星見島 悲しみの復讐鬼』でデビュー(この動画はニコニコ動画で2012年に実況動画として投稿されたものの再投稿となっている)。一方で、ゲーム実況以外にも遊べるお菓子シリーズと呼ばれる子供向けのお菓子を紹介するというなんとも可愛らしい動画も投稿していた。
YouTubeにおいても着実にファンを増やしていき、現在チャンネル登録者150万人を超える人気ゲーム実況者に。先日、200万人を突破したゲーム実況者のキヨ(最終兵器俺達)とは仲がよく、2013年よりコラボラジオ「全く身にならないラジオ(全身ラジオ)」を投稿し続けている。キヨ、牛沢、ガッチマンというトップ実況者とのコラボ実況はかなりの頻度で投稿されているので、ぜひチェックしてみてほしい。
ゲーム実況者・レトルトの魅力とは?
レトルトのゲーム実況は決してスーパープレイが見られるものではないが、親近感溢れるゲームの腕とゆったりとした口調に程よい天然具合が相まって、不思議と癒しを与えてくれる。また、視聴者を置いてけぼりにせず、ゲームに詳しくなくても楽しめるように、丁寧な解説がなされていることもポイントと言えそうだ。特徴的な華声(鼻声)をいじられつつも、その声自体に魅力を感じている視聴者も多く、チャームポイントになっている。
そんなレトルトは先に上げたレトロゲームの他にもホラーを始めとするアドベンチャー、アクション、スマホゲームなど多岐に渡ったゲームを実況しているが、やはり彼と言えば推理ゲームだろう。推理ゲームには、状況を的確に把握し、情報を集める観察力と、それだけでは計れない目に見えないもの判断する洞察力が求められるが、レトルトの実況では観察力は優れているものの洞察力が抜けていることが多く、その「迷探偵」ぶりが笑いを誘う。視聴者がツッコみながら、一緒に楽しめるのが魅力だ。
なかでもオススメは、デスゲーム(ある空間に集められた登場人物が命懸けのゲームを行うジャンルのひとつ)の実況だ。レトルトのデスゲーム実況は評判が良く、『人身売買デスゲーム』や『アイドルデスゲームTV』、『キミガシネ』など次々と話題のデスゲームの動画を実況している。推理要素もありつつ、緊張感や恐怖感などもあり面白い。