パオパオチャンネルのaiko「ストロー」踊ってみた ぶんけいから@小豆、そして視聴者へ伝染する愛

 人気YouTuber「パオパオチャンネル」のトレードマークとなっている「踊ってみた」とは、ニコニコ動画から生まれた動画ジャンルのひとつ。楽曲に独自の振り付けをし、踊る姿を定点のカメラで収めるのが一般的なスタイルである。

 もとは、このニコニコ動画の「踊ってみた」で動画を投稿する別々の「踊り手」だったパオパオチャンネルのふたり。彼らが2019年4月20日の動画にて、aiko「ストロー」の楽曲を使用した“踊ってみた”を公開した。しかも驚くべきは、aiko本人が歌う原曲の音源を使用していたこと。ここでは、そこに至るまでの経緯を辿りながら、愛あふれる動画を届け続けるパオパオチャンネルの姿を振り返っていきたい。

ぶんけいと@小豆の友愛があふれ出すサプライズ動画

誕生日くらい世界で1番幸せでおって欲しいねん。

 パオパオチャンネルがこれまで投稿してきた動画のなかでも、おそらく1、2を争うほど大切なものとなっただろう今回の企画が動き出したのは、@小豆の誕生日に公開された「誕生日くらい世界で1番幸せでおって欲しいねん。」という動画だった。

 そこで行われた誕生日サプライズにてぶんけいはまず、@小豆が大好きだというaikoのライブチケットをプレゼント。そして「ふたつ目に……」と続けて披露されたのが、aikoの楽曲「ストロー」に乗せて@小豆に踊ってもらうための「振り付け」のプレゼントだった。「(ぶんけいが)ずっと歌ってたもんw」と納得しながら驚きを露わにする@小豆だったが、さらなるサプライズとなったのは、発売元であるポニーキャニオンからの使用許諾を得て、原曲を用いた動画公開に踏み出せたことだ。これは、踊ってみた史上でも類を見ない出来事だったのではないだろうか。

 そんな大きなサプライズとなった@小豆の誕生日。この動画と対になるものとして、ぶんけいの誕生日に公開された「誕生日くらい世界で1番幸せでいて欲しいのよ。」というサプライズ動画を思い出した人も多いと思う。@小豆からぶんけい、ぶんけいから@小豆へと往来するサプライズ。そうして伝染しゆく愛は「踊ってみた」動画へとつながり、視聴者の心へと届いていく。

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