『東大王』卒業の伊沢拓司が送るYouTubeチャンネル「QuizKnock」 “知識自慢”にとどまらない、その魅力とは?
何気ない文章に見えて、矛盾に気づくと一気に寒気が押し寄せる、いわゆる「意味怖(いみこわ)」。それにいち早く気づき、早押しで指摘するというクイズで、回答が早すぎて「怖さ」が台なしになっているのが面白い。こうした問題は知識がなくても解くことができ、だからこそクイズ王たちの思考の早さと深さに驚かされ、稀に自分のほうが早く解けるとカタルシスを感じることができる。さまざまな制約を加えた「しりとり」シリーズにも同様の楽しさがあり、またYouTuberらしいチャレンジ企画や実験企画もあって、ついつい続けて再生してしまう。
東大王・伊沢拓司の卒業に寂しさを感じていて、まだ動画を見たことがない人は、ぜひ気になるタイトルのものからチェックしていただきたい。さまざまな面から知的好奇心を満たしてくれるはずだ。
(文=向原康太)