バトロワ史上最速!? テンポの良さがやみつきになる『テトリス99』プレイレポ
バトロワ特有のテンポの悪さがない
索敵やアイテム収集に割く時間の多い一般的なバトロワは、プレイ時間に対して純粋に戦っている時間が少なく、ともすればゲームとしてのテンポが悪くなりがちだ。
しかし、『テトリス99』はパズルゲームである特性も相まって、非常にテンポのいいバトロワに仕上がっている。
本作ではゲームが開始した時点で、プレイヤーは自分以外の98人の誰を攻撃してもいい。これは広いマップに放り出されて、場合によってはゲーム開始後数分経たないと敵に遭遇しないシューター系のバトロワとは一線を画するスピード感だ。
さらにマッチングも快適で、何分も待たないとマッチしないといった状況にはまず陥らない。だからこそ、一度負けても何度でも遊びたくなる。
欠点があるとすれば、テトリス猛者が強すぎてベスト10からは素人では一切歯が立たないレベルの戦いが繰り広げられることぐらいだろうか。『フォートナイト』は建築要素があるため実力の出やすいバトロワだとしばしば評されるが、『テトリス99』は『フォートナイト』以上にごまかしの効かない実力勝負だ。
2019年は非FPS・TPSのバトロワに期待
”バトロワ=シューター”というイメージが定着しつつあった中で突如発表された『テトリス99』は、バトロワの当たり前を逆手にとった傑作だった。
99人が同時に戦うというお祭り感の強く出るジャンル・バトロワは、FPSやTPS以外でも十分に面白いことが今回の『テトリス99』で証明された。
昨年は雨後の筍のように量産されたバトロワだが、今後は本作のように様々なタイトルとバトロワの融合が期待できるかもしれない。
■脳間寺院
ゲーム・動画ジャンルが専門のライター。京都生まれポケモン育ち、ボンクラオタクがだいたい友達。Twitterでも面白い動画やゲームについて情報を発信中。
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