バトロワ史上最速!? テンポの良さがやみつきになる『テトリス99』プレイレポ

『テトリス99』はバトロワ史上最速?

 パズルゲームの古典的名作『テトリス』の新作が、まさかのバトルロイヤルとしてリリースされた。99人のプレイヤーが最後の1人になるまでテトリスで戦う『テトリス99』は、Nintendo Switch Onlineの加入者特典として、2月14日のNintendo Directの公開後より無料で配信開始された。

 この記事ではクラシックさと斬新さを両立させた傑作『テトリス99』の源泉を探る。

基本はスタンダードなテトリスだが、対戦相手は98人!

 『テトリス』×バトロワと聞くと話題性だけのイロモノゲームのように思えるかもしれないが、安心してほしい。本作の根幹となる部分は従来の『テトリス』と同じであり、オリジナルの『テトリス』から大きな変更点はない。

 しかし、本作の最大の白眉はタイトルの通り99人同時対戦を実現した点にある。攻撃方法はテトリミノを消した際に対戦相手に送れるお邪魔ブロックのみ。プレイヤーは最後の1人になるまで、お互いにお邪魔ブロックを送り合いしのぎを削ることになる。

誰を攻撃するかが勝負を決める

 『テトリス99』が従来の『テトリス』と大きく違うのは、ただテトリミノを消していくだけではなく「誰を狙うか」を考えなければならない点にある。

 通常『テトリス』の対戦は1vs1で行われるが、本作では99人のプレイヤーが同時に戦場に放りこまれる。となると、当然ながら発生させたお邪魔ブロックを誰に送るかを選択する必要が出てくるわけだ。そして、本作では誰を攻撃するかで試合の展開が大きく変わってくる。

 攻撃対象はパズルを解きながらでも簡単に選べるよう、“ランダム”、“バッジねらい”、“とどめうち”、“カウンター”の4種類のコマンドから選択可能になっている。バッジねらいはプレイヤーを多くKOしたプレイヤーを狙うコマンドで、逆にとどめねらいはゲームオーバー寸前のプレイヤーを狙えるコマンドだ。

 バッジねらいで上手いプレイヤーを先に潰しておくか、あるいはとどめうちでプレイヤーの数を減らしにいくか、それともカウンターで自分を攻撃してきている相手に抵抗するのか、誰を攻撃すれば自分の生存確率を上げられるか、プレイヤーはゲーム中常に選択を迫られることになる。

 下手にKO(お邪魔を送って相手をゲームオーバーにすること)しすぎてしまうと、バッジねらいにしているプレイヤーから攻撃を受けてしまうので、序盤から中盤にかけては目立ちすぎないよう、あえてKOしないよう立ち回ったりするヘイトコントロールも重要かもしれない。

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