ゲーム+歌唱力で生まれる斬新な企画動画! YouTuber「オサム」が面白い
“ゲーム実況でない”おもしろいゲーム動画が見たい。そう思ったことはないだろうか。
もちろんゲーム実況は十二分すぎるほどに面白いし、一生かけても見きれないほど傑作の実況動画が存在するのは事実だ。だが、ゲームをプレイしながらそれにコメントする形式の“実況”以外にもゲームにまつわる動画を撮れるはずだ。
そこで、今回はゲーム実況とは少し違うジャンルでゲーム関連の企画動画をアップしている人気YouTuber「オサム」を紹介したい。
ゲームと歌唱力を組み合わせた企画動画が人気を博す
YouTuberオサムのチャンネル「オサミンティヌス3世}には、主にゲームと歌を題材にした笑える企画動画がアップされている。「歌ウマな女の子がボイチャで乱入してきたから一緒に歌ってみた結果」や、「戦場でプロ並みに歌上手い奴が路上ライブしたら面白すぎた」などタイトルだけで引きつけられる動画も多い。
オサムは上記のような企画動画でこれまで何度もバズを巻き起こしており、最近では「ボイチャで乱入してきた歌ウマと奇跡的なハモリが始まったんだが」という動画で大きく登録者数を伸ばしたようだ。
動画の概要はオサムが『CoD:BO4』をプレイ中に「丸の内サディスティック」を歌おうとしたところ、ボイスチャットで知らないプレイヤーがデュエットを申しこんできたので2人で同曲をハモるというもの。
ボイチャで歌いながらプレイするだけで新鮮だが、そこに更に見知らぬプレイヤーの乱入というアクシデントが発生し、そのうえ2人とも異様に歌が上手いという衝撃の連続につい動画に見入ってしまう。
台本ありき&手間をかけた編集による洗練されたおもしろさ
先ほど触れた「丸の内サディスティック」の動画だが、デュエット相手の“ハッチャン”は現役で活動中のYouTuberでオサムもハッチャンもこの動画がコラボ動画であることをSNSで明記している(この動画はオサムが行った“紅白戦場歌合戦”という企画でハッチャンが優勝した際のコラボ動画)。
つまり、「丸の内サディスティック」動画での“知らない人がボイチャで歌に乱入してくる”展開は、明らかに台本によって決められていた演出なのだ。
また、他にも編集したゲーム映像に後からアテレコしているタイプの動画は動画の性質上、台本を用意して撮影している可能性が高い。
ライブ感を重視する実況動画が主流のゲームジャンルの中で、入念な準備と編集によって洗練されたおもしろさを追求するオサムは、ゲーム系YouTuberの中でも特異な存在ではないだろうか(もちろん「バレずに○○」系の動画のように台本とはあまり考えられない動画も存在する)。
チャンネル内でも特に面白い企画動画3選!
個性的な企画動画を作る人気YouTuberは数多く存在するが、ことゲームジャンルとなると企画モノの割合はぐっと低くなる。ゲームジャンルではストレートな実況動画がメインストリームだ。
しかし上述の通りオサムのチャンネルには多くの企画動画がアップされている。ここではその動画の中から特にユニークなものをいくつか紹介しよう。
『フォートナイト』をプレイしながら、「一緒に遊んでいる友達にバレないように米津玄師の曲の歌詞を言えるか?」というチャレンジに挑戦した動画。バレにくそうな「もう1回もう1回行こうぜ(『LOSER』)」から明らかに違和感のある「胸に残り離れない 苦いレモンの匂い(『Lemon)」まで段階を踏んで挑戦していく構成が上手い。チャレンジがどこまで成功したかは実際に動画を見て確かめてほしいが、まさかこんなに上手くいくとは筆者は予想だにしなかった。
『CoD WW2』をプレイしながら“キルするごとに歌が上手くり、デスすると下手になる”という企画動画。1分半の短い動画だが、めまぐるしく変わる音痴、歌ウマ、超音痴のギャップにニヤついてしまうこと間違いナシ。
『モンスターハンター:ワールド』で友達とのマルチプレイ中に、バレずに何度こんがり肉を焼けるかというチャレンジに挑戦している。アテレコによるテレビの実況中継風の喋りが本物っぽくて笑いを誘う。企画自体はそこまで突飛なものではないが、アテレコや編集によっておもしろい動画に仕上げた感がある。