『スマブラSP』の誘いに乗れなかった初心者が、2時間の練習で対戦を楽しめるようになった話
それでは、復帰性能の高いキャラクターはどれか。下調べをして実際に試してみた限り、「ロボット」と「しずえ」の「上B」が、初心者にも扱いやすかった。ロボットはバーナーで、しずえは風船で、ぐんぐん飛ぶことができる。この安心感はすごい。
ただ、「上B」というコマンド自体、私のような初心者にはとっさにうまく出せなかったりもする。そのため、練習する間もなく「対戦しようぜ」という状況になったときは、ジャンプボタンを連打する(多段ジャンプ)だけで、距離が稼げる「カービィ」や「ピット」が使いやすそうだ。ゲームに詳しくない人は「ピットとは?」となりそうだが(『光神話 パルテナの鏡』に登場する天使だ)、初心者がおそるおそる戦うのに心強い飛び道具(弓矢)もあり、「上B」でも方向キーを傾けた方向にぐーんと進んでくれるので、かなり使いやすく感じた。ついでに言うと、天使だけにビジュアルも美しい。
さて、ここまで1時間半。そこから30分ほどトレーニングモードでピットを動かしたのち、CPU戦に戻ってみると「なんとなくスマブラできてる!」という実感が得られた。キャラクターの相対的な強弱や相性などはよくわからず、ガチの対人戦ではまた違った問題も明らかになりそうだが、初級者同士ならそれなりに楽しくプレイできそうだ。
「スマブラやろうぜ」という誘いを「“スマハラ”だ……」と、ある種のハラスメントと捉えてしまうような人は、とりあえず「ピット」を選び、まずはステージから落ちないことを意識して立ち回ってみてはどうだろう。
(文=編集部)