Instagram、インフルエンサー専用アカウントを開発中 フォロワーの推移を確認可能に

 「インスタ映え」や「ばえる」といった言葉が定着していることからもわかるように、今や若年層のデジタルライフの一部となった感のある画像共有アプリInstagramに、来年ある新機能が実装されるという。ただし、この新機能は誰もが使えるものではなさそうだ。

インフルエンサーが知りたい情報を提供

 エンタメ系ニュースで定評のあるメディア『The Hollywood Reporter』は11日、Instagramが新しい種類のアカウントである「クリエイターアカウント」を開発中であることを報じた。同アカウントは法人が広告活動のために利用できるアカウント「ビジネスプロフィール」とは別のものであり、主として個人で活動するインフルエンサーやクリエイターが同アカウントを利用することが想定されている。近日中にベータテストを実施後、2019年には正式にリリースされる。

 同アカウントには想定ユーザに役立つ機能が多数実装される。そうした機能のひとつには、フォロワー数の推移を1日単位あるいは週単位で確認できるというものがある。このフォロワー数確認機能は、ユーザが作成したコンテンツごとに見ることができるため、どのコンテンツがフォロワーの増減に影響しているか、といったこともわかるようになっている。さらに、ダイレクトメッセージを既読/未読/フラグ付きとかったカテゴリーに分類できる機能も追加されるようだ。

 Instagramの製品マネージャーを務めるAshley Yuki氏は、件の新アカウントのユーザとなるクリエイターは「コミュニティの重要な部分」であり、「クリエイターがファンのコミュニティを作って自らの個人ブランドを確立するにあたり、Instagramが最良かつ特別な場所となることを強く願っています」とコメントしている。

海外メディアの反応

 テック系メディア『The Verge』は、11日、以上のクリエイターアカウントを報じた記事のなかで同アカウントに実装される予定の各種チェック機能は、ちょうどTwitterにおいて「いいね」や「リツイート」の数をチェックできる「ツイートアクティビティ」に似たものになるのではないか、とコメントした。

 総合メディア『Mashable Asia』は、件の新アカウントはInstagramのセキュリティ向上に寄与すると評している。というのも、現状ではインフルエンサーがフォロアー数の推移をチェックする場合、同アプリ非公認のツールを使わなければならない。こうしたツールのなかには、アカウントを盗む目的で作られたものもあるのだ。新アカウントにはデフォルトで各種チェック機能が実装されるので、クリエイターはセキュリティ上の危険を冒すことなく知りたい情報を取得できるようになる。

 総合メディア『Intelligencer』は、Instagram社が今年6月にリリースした縦長動画配信アプリ「IGTV」が期待されたほどには普及していないことに言及したうえで、クリエイターアカウントの開発とリリースは同社がクリエイターを喜ばす方法を探し続けていることを示している、と指摘している。

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