”もう一つ”の地球防衛軍『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』プレイレポート 今度は人間との戦闘も!?

『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』プレイレポート

 画面を覆い尽くす大量の虫に酷似した巨大生物。尋常でない火力を持ち合わせた巨大兵器。そして、空飛ぶ円盤に特撮映画から参戦してきたの如き怪獣ーー。

 2003年6月26日にSIMPLE2000シリーズの第31作目として発売されたアクションシューティングゲーム『THE 地球防衛軍』は、分かり易くも熱く、手応えのあるゲーム内容で好評を博し、シリーズ化。三作目の『地球防衛軍3』でSIMPLEシリーズから独立し、派生作品も多く作られるなど、名実共に発売元のディースリー・パブリッシャーの看板タイトルとなった。

EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN 2ndトレーラー

 そんな地球防衛軍シリーズ最新作『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』が2018年9月20日から23日の四日間に渡り、千葉・幕張メッセで開催された『TOKYO GAME SHOW 2018』においてプレイアブル出展された。

シリーズの基本を押さえつつ、戦術面とスピード感を大幅強化

 今作は2017年の東京ゲームショウにて初お披露目された、ナンバリングシリーズとは異なるもう一つの地球防衛軍。英語表記のシリーズと言えば、2011年7月7日にPlayStation 3、Xbox 360用ソフトとして発売された『EARTH DEFENSE FORCE: INSECT ARMAGEDDON』があり、海外産まれの地球防衛軍との触れ込みだったことから、その関連作かと見て取れるが、全くの新作だ。更に開発は日本の会社で、WWEシリーズ、ランブルヒーローズなどに携わったユークスが担当している。

 銃火器を駆使して迫りくる虫の姿をした巨大生物を撃退するという、基本的なゲーム内容はこれまでの地球防衛軍と変わっていない。しかし、システム周りには独自の味付けが施されている。先ずプレイヤーキャラクター周り。過去のシリーズでは「兵科」と呼称され、それぞれ固有の能力を持ったキャラクターが選択できたが、本作では「PAギア」と呼ばれる戦闘用強化外骨格でキャラクターの個性付けを行っている。PAギアは一般的な「トルーパー」、飛行可能な「ジェットリフター」、重量級の「ヘビーストライカー」の三種類。今回はこれらの中から一つを選択し、侵略者こと「アグレッサー」に立ち向かうことになる。

 ナンバリングシリーズ同様、ギアごとの個性付けも万全だ。特に「エナジームーブ」と呼ばれる専用のポイントを消費する形で実施するアクションが象徴的で、トルーパーなら回避ステップ「E-ダッジ」、ジェットリフターなら飛行アクション「E-フライト」、ヘビーストライカーなら電磁バリア「E-フィールド」と、それぞれ異なる戦術で立ち回ることができる。

 今作ではこれらの専用アクションを一定時間、連続で繰り出せるようになるのに加え、他のステータスも上昇する「オーバードライブ」なる強化機能も新規に実装。大量の敵に囲まれた際に発動させ、火力と機動力を駆使して窮地を脱するという、形勢逆転を狙う戦術が取れるようになり、これまでにも増してアグレッシブな戦闘を展開していけるようになった。

 更に武器二種類とは別に「アイテム」が装備欄に加わって、任意のタイミングで体力回復を行うことができるようになったのも見逃せない。これもまた、オーバードライブ同様に窮地を乗り切る際に活躍してくれる。とは言え、例によって使用制限あり。無暗に使うと、後々の展開で響いてくるので、適切なタイミングを見計らって使うことが重要になってきそうだ。

 出撃準備画面では装備の切り替えのほか、キャラクターのカスタマイズ機能が用意されているのも見所。カスタマイズの幅も広く、性別から顔は勿論のこと、体格、声、髪型まで設定可能。このような機能があるとなると、オンラインマルチプレイにも期待してしまうが、現時点で今作にも収録されるかはハッキリしていない。今後の情報に期待だ。

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