10~20代の10人に1人が利用 「Tik Tok」は若者向けSNSの覇者となるか?

 現在、若者に絶大な人気を誇る動画アプリ「Tik Tok」。ショートムービーの編集、公開が簡単にでき、音楽に乗せたリップシンクやダンスの動画が広く拡散している同アプリは、テレビで特集されることも増えており、利用したことはなくても、番組や広告で目にしたことがある、という人は多いだろう。

 そんな「Tik Tok」について、モバイルに特化した調査研究機関MMD研究所が、スマートフォン所有の18歳~69歳の男女1,738人を対象に2018年7月13日~7月20日の期間で認知度と利用率について調査し、そのデータを公表した。

 「Tik Tok」を「現在利用している」という回答が5.8%、「利用したことはあるが、現在は利用していない」が3.4%、「どんなものかわかるが、利用したことはない」が13.2%、「聞いたことはあるが、内容はよく知らない」が15.8%となり、合わせると認知度は38.2%。年代別で見ると「現在利用している」と回答した人の割合が最も高いのは、10代で13.6%、次いで20代が13.0%に。10~20代のおよそ10人に1人が利用している割合で、10代の認知度は実に77.8%という数字が出ている。

 この数字は他の動画SNSと比較するとどうなるのか。株式会社ジャストシステムが発表した『動画&動画広告 月次定点調査(2018年6月度)』によると、スマートフォンユーザーにおける認知率は「YouTube」(81.1%)、「LINE LIVE」(44.3%)、「ツイキャス」(39.1%)、「Ustream」(28.2%)、「Tik Tok」(27.6%)。10代に限ってみると、「YouTube」(88.3%)、「ツイキャス」(73.6%)、「Tik Tok」(71.5%)、「LINE LIVE」(69.5%)、「MixChannel」(62.0%)という数字が出ている。「Tik Tok」が本格的に日本に参入してきたのは2016年頃であり、サービスの内容も動画や画像を上げたり文章を書くものでなく、主に15秒に編集したリップシンク動画を共有することに特化したものなのだが、若者の間で今やテレビの利用率を上回る「YouTube」や「ツイキャス」に迫る認知率で、爆発的に流行していると言える。

 また「Tik Tok」利用者の利用用途に関して、「動画の投稿・視聴のどちらもしている/していた」が最も多い45.6%と、「YouTube」のように見るだけでなく、半数近い人が動画を投稿しているということから、10代~20代向けの写真・動画SNSとしてはトップレベルのサービスに成長しつつあることが伺える。

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