10~20代の10人に1人が利用 「Tik Tok」は若者向けSNSの覇者となるか?

 この勢いは、同じく10代から火がつき、ビジュアルコミュニケーションとして自撮りに特化したカメラアプリ「SNOW」の躍進を思い起こさせる。ジャストシステムが昨年行った「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2017年4月度)」によると、10代の約半数が「SNOW」(49.0%)を利用し、なんと「Instagram」(43.0%)を上回ったという。顔認証システムにより、自動で動物やキャラクターのイラストがリアルタイムで装飾されていくのが人気の秘訣で、自撮り、ファッション、メイク、コスプレなどを好む女子中高生のニーズを捉えた。また、すぐに友達と共有できるSNS特有の機能から、仲間内でのコミュニケーションツールとしても発展した。一方の「Tik Tok」は、動画コンテンツとして作り込むことが可能で、鑑賞する楽しみもあることから、仲間内だけではなく幅広い層に向けて発信していくエンターテインメントとして支持されている。ゆくゆくは、「SNOW」以上の人気アプリになる可能性もあるだろう。

 また、使用する楽曲やハッシュタグによって、憧れの有名人などに自分の撮った動画を届けやすいという特徴もある。10代の女の子たちから支持を集める雑誌の専属モデルなどが利用しているケースも多く、彼女たちへの憧れが投稿へのモチベーションを高めている部分もあるだろう。さらに、「Tik Tok」発の新たなスターも誕生している。現在、フォロワー数が140万人で断トツ一位のTik Tokerは、12歳のひなた(Hintata)だ。身近に感じられる同世代のスターが生まれていることは、さらに新たな若年層の利用者を増やすに違いない。

 なお、「Tik Tok」は先日、Apple Musicのパートナーシッププログラムに参画したことを発表した。これによって、今後はさらに幅広い楽曲を公式に使用することができるようになり、ユーザーにとってはより利便性の高いサービスとなっていくだろう。「Tik Tok」が若者向けSNSの覇者となる日は近いのかもしれない。

(文=本 手)

 

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