乃木坂46 久保史緒里「宮城・仙台 旅しおり」に感じる、宮城とグループへの深い愛

 久保と言えば、愛あるコメントに定評があるメンバーで、『乃木坂46時間TV』内の「久保史緒里の『ファン目線でMVを解説しよう』」は、ファンも顔負けのマニアックな視点、ハイテンションの素の表情が好評を博した。この鋭い洞察力は、今回の動画内でも発揮されており、蔵王山、千本桜、以前訪れた菓匠三全の本社工場が見えると笑顔でリポートする久保は、「川が流れてて、そこに桜が映ってるんですよ。青空と一緒に。こんなに綺麗なことはないですね」「ここからの眺めは絶対に見てほしいな。こんなに綺麗に3つ揃って見えることはないと思いますよ。すっごい綺麗」と満点のコメント。彼女の湧いて出るリポート力は、今後さらに注目されることだろう。

 乃木坂46加入前、東北楽天ゴールデンイーグルスのチアチーム・東北ゴールデンエンジェルスに所属していた久保。「楽天イーグルス篇」「楽天イーグルス チアスクール 特別篇」では、タイトルが示す通りに、チアガールとして踊っていた球場・楽天生命パーク宮城、毎週通っていたチアリーディングスクールで当時の先生と再会を果たす。乃木坂46として宮城を代表するアイドルへと成長した久保が、現在の生徒たちと歌い踊る光景は夢を与える側になったことを示す、感動のワンシーンだ。乃木坂46としての久保のサインは右側に羽がついているが、これはエンジェルスの先輩たちが代々サインに羽をつけていたことから継承したもの。そんなところからも、宮城、そして乃木坂46への深い愛が垣間見える。

 今年の『真夏の全国ツアー2018』は、9月2日にひとめぼれスタジアム宮城にて、ツアーファイナルを迎える。ツアー初日も兼ねて開催された明治神宮野球場&秩父宮ラグビー場での公演以降、唯一の野外ライブとなった大阪・ヤンマースタジアム長居では、センターを務める齋藤飛鳥考案による水の演出が加わっており、ほかでこの演出が行われるのは宮城公演のみ。久保を除いたメンバーが一同に揃うツアーファイナルとなる。このタイミングで故郷へ錦を飾ることができないのは、きっと久保本人が一番に悔しいことだろう。けれど、7月18日に更新された久保のブログ「Seventeen」(http://blog.nogizaka46.com/shiori.kubo/2018/07/046059.php)には、「私が目で見て、歩いて、食べて感動したものを皆様と共有できたら嬉しいです」と綴られている。ひとめぼれスタジアム宮城に、沢山の久保の推しタオルが掲げられること、そして「宮城・仙台 旅 しおり」の動画をきっかけに宮城の魅力を共有することが、久保へのエールとして伝わっていく。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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