ドラマ『この世界の片隅に』のインスタグラムがすごい 世界観を繊細に描き出す、フィルム写真投稿へのこだわり
TBS日曜劇場『この世界の片隅に』が現在、放送中だ。本作は2016年にアニメ映画にもなったこうの史代の同名マンガの実写化。太平洋戦争の最中、広島県の呉に嫁いだヒロイン・北條すず(松本穂香)が、 嫁ぎ先の北條家で夫・周作(松坂桃李)らとともに暮らす日常を描いていく。現在2話まで放送されており、本日7月29日の21時からは第3話が放送される。原作を丁寧に作り直した作風から早くも傑作との呼び声も高い。
本作のInstagramアカウント(@konoseka_tbs)が、なかなか凝ったものとなっている。同アカウントは、放送開始の一か月ほど前から稼働しており、場面写真や撮影風景のカットを発信している。公開されているカットは本作のポスターを撮影した写真家の濱田英明が撮り下ろしたもの。時代設定やドラマの世界観を表現するために、フィルムカメラで撮影されたというこだわりっぷりだ。
濱田は広告・雑誌など、幅広く活躍しており、個人のインスタグラム・アカウント(@hamadahideaki)には30万人のフォロワーがいるという実力派。「自然な表情を引き出し、明るく優しい日常を切り取る」という彼の持ち味が、本作で描く“この世界の片隅で懸命に生きる普通の人たち”をリアルに映し出すのに適していることから、今回のコラボレーションが決定したという。
濱田の祖父は作中にも登場する戦艦「雪風」に実際に乗艦したとのことで、本作のコラボレーションを聞いた時、「もしかしたら祖父は呉の街ですずさんや周作さんとすれ違っていたかもしれない・・・以前からそうやって原作に親近感を抱いていました。なので今回のお話をいただいたときはほんとうに驚きました。そして『絶対にご縁に違いない!』と感じ、参加するに至りました」とコメントしている。