欅坂46菅井友香も注目　フィッシャーズも挑戦した「ASMR」動画ってなに？

　現在ネットを中心にじわじわと話題になってきている「ASMR」動画。欅坂46・菅井友香も『踊る！さんま御殿！！』（日本テレビ系）で紹介するなど、若者を中心に広がりを見せている。本稿では、そんな「ASMR」動画の人気の理由を考察する。

そもそも「ASMR」ってなに？

　「ASMR」とは「Autonomous Sensory Meridian Response」の略である。正式な日本語訳はないものの、意訳すると「視覚・聴覚を通して刺激される感覚」と言えるのではないだろうか。「ASMR」動画は無音空間で咀嚼音などの様々な１つの音のみを静寂のなか楽しむ動画となっている。ASMRが好きなユーザーは咀嚼音以外にも様々な音を楽しんでおり、人気の高い3ジャンルを紹介していく。

咀嚼音

　欅坂46・菅井友香も紹介したポテトチップスの「パリパリ」やスナック菓子の「サクサク」とした音を始め、チーズドックやすき焼き、蕎麦を食べる音などのかなりマニアックな「ASMR」動画も多い。

スライムの音

　スライムを混ぜる時に起こる独特な音を楽しむユーザーが多く、こちらも人気動画のひとつとなっている。最近はスライムにビーズやスパンコールを入れ「パチパチ」とした音だけでは無く「視覚」で楽しめるため若い女性に人気がある。

石鹸

　石鹸に左右に切り目を入れて四角やひし形模様にし、一気に削り落とす動画も流行している。石鹸が削り落とされる時の音が人気の要因だが、切り込まれた石鹸がポロポロと崩れ落ちていく様子が見ていて気持ちが良いという声も多い。

　これらの動画はイヤホンで聴くことで、音の奥行きや左右のイヤホンの音の差など、より音を楽しめるようになっている。まずは、様々なジャンルの「ASMR」動画の中から好みの音を見つけることが大事で、音だけではなく、映像も楽しめるのが「ASMR」動画の魅力の一つでもある。

日本で流行り始めたきっかけとは

　元々の起源はアメリカで、2011年過ぎより、YouTubeを中心に緊張状態を癒すことを目的としてはじめられ、一部のユーザーに人気なコンテンツとなっていたが、近年、韓国でASMR動画が爆発的ヒットとなり、韓国の流行に敏感な日本の若者たちがSNSなどを通してシェアし始めたことが流行のきっかけとなっていると思われる。最近ではTikTokでもASMR動画が存在し、さらにTwitterでも拡散され、YouTuberもASMR動画を投稿し始めたことから、日本でも流行の兆しを見せ始めた。