LGがフラグシップモデル「LG G7 ThinQ」を発表 家電と連携&エンタメ機能も強化した、驚きのスペックは?
韓国LG Electronicsは5月2日(米国時間)、ニューヨークで新機種発表イベントを開催した。イベントでは同社のフラグシップモデルに相当するスマートフォン「LG G7 ThinQ」を発表。発売地域は韓国・北米・欧州・中南米・アジアの主要市場とされ、日本市場への投入に関する言及はなかった。
「LG G7 ThinQ」は、末尾にThinQとつくものの、事実上「LG G6」の後継モデルだ。ThinQはLGが独自で開発しているAIプラットフォームの総称であり、「LG G7」にはこのAIプラットフォーム「ThinQ」が搭載されているということになる。ThinQは既にスマート家電プラットフォームの「SmartThinQ」として展開している。エアコン、冷蔵庫、テレビ、ロボット掃除機、洗濯機など様々な家電に搭載しており、家電との連携が可能だ。
この「LG G7 ThinQ」だが、トレンドを全て詰め込んだうえでプラスαの付加価値を提供している。LGは「LG G7 ThinQ」の数ある機能のなかでもサウンド体験、ディスプレイ強化、AI機能が特徴的である。
机や箱がスピーカーに!「ブームボックス スピーカー」搭載
まずはサウンド体験として、箱や机など下部が空洞の物の上に置くと、スピーカーのようなサウンド体験ができる「ブームボックス スピーカー」を搭載したことで、外部スピーカーがなくても多くの人々に音楽などを共有できるようになった。
また、全てのコンテンツを仮想3Dサウンドとして鳴らしてくれるDTS:Xをスマートフォンとして初めて搭載。これは最大7.1chのオーディオをイヤホンだけで実現してくれるものだ。同時に32bit Hi-Fi クワッドDACが搭載される。LGスマートフォンは元々ハイレベルなDACを搭載していたが、これがさらに強化した形だ。
ディスプレイが強化!
続いてディスプレイの強化である。「LG G7 ThinQ」は19.5:9と他社のワイドディスプレイよりも更に若干縦長となっている。LG G6よりも50%ほどベゼルが狭くなったが、ディスプレイサイズは6.1インチ(3,129×1,440ドット)だと向上し、一度に表示される情報量が増えることになる。
「LG G7 ThinQ」は有機ELではなく液晶ディスプレイを採用している。この液晶ディスプレイはLGの技術である「スーパーブライトディスプレイ」を搭載しており、直射日光下でも視認性が保たれる業界最高の1000nitの輝度を実現した。コンテンツのジャンルに応じで、ディスプレイがオート・エコ・シネマ・スポーツ・ゲーム・エキスパートの6種類から表示することが可能で、コントラストなどを調整可能だ。
AIにより、遠距離でも音声認識が可能に!
ThinQ AIは「LG G7 ThinQ」に様々な恩恵をもたらすことになる。超遠距離場音声認識機能により最大5m離れた場所でもGoogleアシスタントの音声コマンドを認識できるほか、AIにより環境音(車の音など)のなかでも音声コマンドを判別できる。
「LG G7 ThinQ」は1,600万画素のデュアルカメラを搭載しているが、標準と広角の2つのレンズが採用された。標準レンズはF値1.6、広角レンズはF値が1.9となっており、AIが最適なシーンを検出してくれる。これはHUAWEIも同様の機能を提供しているものだ。