「格安SIM」はなぜ安い? 本当にお得なプランはどれか、主要3社を徹底比較
先日、楽天がdocomo、ソフトバンク、auに次ぐ、第4の携帯電話キャリアとして正式に認められたとの報道があった。楽天が持つ様々なこれまでのサービスによって抱えてきたユーザーを一挙に獲得できる上、「楽天ポイント」が活用できるようになることも予想されている。中でも注目なのが「格安SIM」並の料金プランも用意されているという点だ。なぜ格安SIMは安いのか、今回はあらためてそんな理由に迫りながら今、おすすめの製品について紹介していこう。
格安SIM、MVNOって何?
ここ最近、よく耳にするようになった「格安SIM」や「MVNO」という言葉。もし「携帯が安く持てる」くらいの認識であれば、これを機に大まかにでも把握しておいたほうがいいかもしれない。そもそも「MVNO」とは「仮想移動体通信事業者」の英語の頭文字を取った言葉で、独自の通信網を持たない通信業者を指す。通信回線を3大キャリアから借りる形で、ユーザーへネットワークを提供しており、自社で通信網を用意する必要がないため、大幅なコストカットが可能となり格安での提供が可能になっている。
また「格安SIM」はそんなMVNOに分類される各社が提供しているSIMカードのこと。データ通信のみ可能なプランと、データ通信+音声通話ができるプランが用意されていることがほとんどで、月々数百円の利用料で済む場合もある。
結局どこがいいの? 主要5社からみる格安SIM比較
今はまさに、そんな格安SIM戦国時代。格安SIMへの乗り換えを検討する際は、「データ通信のみ」なのか「データ通信+音声通話」が必要なのか、「データプランは何GB」あれば足りるのかなどを軸に最も最適なSIMを選んでいこう。
エンタメフリーが魅力のBIGLOBE
BIGLOBEが提供している「BIGLOBEモバイル」は音楽や動画をよく再生するストリーミングフリークなら選択肢に入れておきたい格安SIM。その魅力はYouTubeやネットフリックス、AppleMusicなど音楽や動画配信サービスに関しては通信量を気にすることなく利用出来るという点。ついつい再生しすぎてしまう動画や音楽のせいで月末には通信制限が…なんて人も少なくないはず。そんな経験を何度かすると、Wi-Fi環境下以外での再生に恐怖を感じてしまう現代病を併発してしまう。でもBIGLOBEモバイルなら、通信量を大幅に抑えることができるから少ないデータ量での契約でも十分に運用でき、その結果安いプランでの契約で済ませることが出来る。最も安いプランでデータ通信のみの利用なら900円/3GB、音声通話もプラスすると1400円/3GBとなっている。
格安SIMの老舗 IIJmio
IIJmioは2008年から格安SIMを提要している業界のパイオニア。業界シェアもNo.2と人気の高い会社。プランは最も安いデータ通信のみのもので、900円/3GB。音声通話をプラスすると、1600円/3GBとなっている。また安定した通信品質を保っていることも高いシェアを占めている人気の理由。大手キャリアにはない便利な機能として、「バースト機能」が用意されている。これはブラウジングやアプリでの通信の際、最初の読み込み時のみ高速で通信し、あとは低速モードで通信を行う機能のこと。最初の読み込みだけ高速で行ってくれれば後のブラウジングなどは至って快適。この機能によって大幅に通信量を削減できる。
SNSフリークならLINEモバイル
誰のスマホにもほぼ確実に入っているアプリ、それがLINE。そんなLINEがmvnoに乗り出したのが「LINEモバイル」だ。LINEモバイルの魅力はなんと言ってもTwitterやFacebook、Instagramなどの各種SNSの通信量がカウントされない「コミュニケーションフリープラン」があること。これは、常時Twitterを開いているようないわゆる”ツイ廃”には嬉しいプラン。また画像と動画で構成されているInstagramは実は気がつかないうちにデータ量を食い荒らす、隠れたデータイーターなので、コミュニケーションの中心がInstagramだという人には特におすすめ。それにLINEの通信量ももちろんフリー。LINEと各種SNSだけあれば生きていけるという人には一番おすすめの格安SIMだ。料金プランは最も安いもので、データ通信のみ500円/1GB。音声通話も含めると1200円/1GBとなっている。(カウントフリー対象は3GB以上のプランのみ)