坂口健太郎、“影の魅力”引き出す『シグナル』 ドラマ評論家が映像技術と映画的演出を分析

坂口健太郎主演『シグナル』の演出を読む

 一方で、最近の関西テレビ制作のドラマが抱えていた課題も、本作はうまくクリアしているという。

「映像、演出、芝居がすべて高度になったことで、関西テレビのドラマはドラマ好きから高い評価を獲得してきましたが、その反面、『銭の戦争』などにあった大衆性が減ってしまい、視聴率的に振るわない傾向がありました。しかし本作は、物語としては王道的で上質なサスペンスに仕上がっていて、とてもわかりやすい。結果として、安定感がありながらも新鮮味のある仕上がりになっていると感じます。このバランス感でいけば、視聴者からの支持もキープできるのではないでしょうか」

 次回放送の第二話では、真犯人との直接対決が描かれる『シグナル 長期未解決事件捜査班』。緊張感のある映像、演出の中で、坂口健太郎はどんな表情を見せてくれるのか。

(文=松田広宣)

■ドラマ情報 
『シグナル 長期未解決事件捜査班』
4月10日(火)21:00スタート(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)※初回15分拡大
出演:坂口健太郎、北村一輝、吉瀬美智子、木村祐一、池田鉄洋、甲本雅裕、渡部篤郎
脚本:尾崎将也
演出:内片輝、鈴木浩介
音楽:林ゆうき、橘 麻美
プロデューサー:萩原 崇(カンテレ)笠置高弘(カンテレ)石田麻衣(ホリプロ)
制作著作:カンテレ
(c)関西テレビ
公式サイト:https://www.ktv.jp/signal/index.html

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