シビアすぎる箱庭ゲームからあの問題作まで 『Steam』売り上げランキング分析
PCゲームのダウンロード販売プラットフォーム「Steam」より、売り上げ上位の人気作を取り上げる本コーナー。今回は3月3日現在、Steam公式サイトにて「売り上げ上位+独立系開発会社+日本語」にて検索したランキングをチェックしてみよう。PCゲームならではの尖った魅力のあるインディー系、かつコアゲーマーならずとも遊びやすい日本語対応のタイトルに絞り、人気作を紹介していく。
『RimWorld』のシビアすぎる宇宙生活
1位は、2016年7月のリリース以降、根強い人気を誇るシミュレーションゲーム『RimWorld』。宇宙船から緊急離脱し、未知の惑星に不時着したプレイヤーが、現地のリソースを使ってコロニーを形成し、脱出を図ることになる。
食料を確保し、天変地異や蛮族の襲撃に耐え、仲間を増やして生活基盤を固めていく。いわゆる箱庭系シミュレーションとしても十分に面白い。しかし、これぞインディペンデント系、というシビア&グロテスクな部分もあり、牧場経営ゲームのようにノホホンと遊ぶことはできないのだ。食糧問題に対応するため、時には仲間を犠牲にすることを余儀なくされ、また過酷な状況が続けば「正気度」が下がり、入植者が狂気に陥ってしまうこともある。
目的は宇宙船を造っての脱出だが、試行錯誤の末に築いたコロニーでの生活を楽しみ続けることもできる。時間泥棒との声もある、どハマり注意の一本だ。
やり込みたくなるローグライク+カードゲーム『Slay the Spire』
2位は、ランダム生成のダンジョンをクリアしていくローグライク系ゲームに、カードゲームのデッキ構築の面白さを加えた『Slay the Spire』。いわゆる「アーリーアクセス」のタイトルで、現在も日々アップデートが行われているが、こちらもハマるプレイヤーが続出している。
変わり種のローグライクゲームなら、リズムゲームの要素を加え、リアルタイムのアクション性を高めた『Crypt of the NecroDancer』があるが、デッキ構築でゴールを目指す本作は、より高い戦略性が求められる。昨年11月のリリース時は、そのアイデアに魅了されるプレイヤーが多い反面、アーリーアクセスならではのボリューム不足も指摘されていたが、その点も解消されつつあるので、様子見していた人も、そろそろ購入を考えていい頃合いかもしれない。