『DMM.yell×DMM VR THEATER Future LIVE~複合現実~ vol.3』レポート
アイドル×ホログラフィックに見る、ライブ演出の新たな可能性 『Future LIVE~複合現実~』レポ
3組の中で一番ファンタジー色の強いステージを見せたのが、最後に登場した2人組アイドルグループ amiinAだ。ふたりのポジションを切り抜く形でホログラフィックスクリーンに映像が映し出され、まるで巨大な絵本がステージ上に登場したような感覚を覚えた。また、彼女たちの指の動きや体の回転にあわせて線が浮き出てくるのも面白い。映像のプログラミングとダンスをシンクロさせていると思われるが、その点においてはグループの人数が少ない方が、より複雑な演出が可能になるのかもしれない。今回のイベントでは、それぞれのグループ対して異なるVJが担当していた。ホログラフィックスクリーンを使用したライブでは、担当するVJによってライブのクオリティや性質も大きく変わるため、アーティストやライブのコンセプトと親和性の高いクリエイターをブッキングするのも重要になってくるのは間違いない。
昨今のライブでは、最新のテクノロジーを利用した意欲的な演出が次々と登場している。今回の「Future LIVE」でも三者三様のステージを見せてくれたが、映像演出の自由度が高いだけに、まだまだ表現のバリエーションは広がっていきそうだ。今後は、画期的なライブ演出のシステムを、いかに使いこなしていくかが重要になっていきそうだ。
(取材・文=泉夏音)