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ザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズと並びロック史上最も有名なグループだろう。「ロックン・ロール」「天国への階段」といった曲は、ロック・クラシックとして現在も耳にすることが多いし、全てを薙ぎ倒すような大音量の演奏は、ハードロック〜へヴィ・メタルの元祖と評されている。と同時に、ツアー中の傍若無人な振る舞い(ホテルの部屋を破壊/グルーピィとの乱交etc)の数々は、その後の"ロック"なライフ・スタイルの雛型ともなった。しかし、そうした側面は表層的なものでしかなく、彼らの音楽性は多面的でさまざまな要素を含んだディープなものであった。初期こそブルースをベースにしたロックを展開していたが、ブリティッシュ・トラッドを大胆にハード・ロック化した「幻惑されて」やインド音楽にアプローチした「フレンズ」、レゲエ調の「デイジャ・メイク・ハー」、ニューオリンズ・ファンクへのオマージュ「ロイヤル・オルレアンズ」など、ブラック・ミュージックからワールド・ミュージックまで、多彩なエッセンスを血肉化し、"レッド・ツェッペリン"というジャンルにまで昇華。もちろん、メンバーの高い演奏技術があってこそ成し得たことで、ロバート・プラントのハイトーン・ヴォーカルとジミー・ペイジの奇怪なチューニングを施したギター奏法、ジョン・ボーナム(ds)とジョン・ポール・ジョーンズ(b)のリズム隊が生み出す肉感的で躍動感のあるグルーヴ——全てが一体となった音世界は、強力無比、他の追随を許さなかった。ジョン・ボーナムの死によりグループは80年に解散するが、それ以降もフォロワーは後を絶たず、現在も絶大な影響力を誇っている。

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